地上げの仲介業者との話し合いは、地主側の提案「穏便に解決したい。」と言うがその中身は・・・
本日金曜日、地上げ屋と思われる仲介業者の担当が一人でやってきた。話していてわかったことはこの担当者は、大卒で宅建の免許も持っているそうで結構温和でソフトな人であった。ただ、のらりくらりと話をかわすのが実に上手である。
私と息子二人で代わるがわる質問をした。やってきた仲介業者によると、地主は穏便にお金で解決したいという提案をしているということである。この地主は父の話によると非常ににケチで1円のお金でも人に出そうとはしない人らしい。近所の不動産屋のおじいさんの話だと「あの地主なら提示金額は1万円でも出したらいいほうだ。」ということであった。
しかし、地主の提示した金額は何と100万円であった。この地主にとっては天文学的な金額に違いない。ということは、地主側が非を認めているということになる。
要するに何の事前通告もするつもりはなかったということである。違法と知って家の解体工事を勝手に進めたということを自ら認めているということではないか。
お隣の方も我が家の住所を知っているし、会社は引っ越したとはいえど建物はそのままで斜め向かいにあるし、表札も郵便受けもかかっている。これで連絡が取れなかったのは、やはりまずいということぐらいは思っているようである。
しかし、100万円では建物を建て直すこともリフォームすることも出来ない。父はこの建物に、今のお金に換算すると2500万円ぐらいのお金を使っているのである。父はその後も税金を払い火災保険をかけたり手入れもしたようで修理の領収書も出てきた。この旨を仲介業者に伝え本日の話し合いは終わった。
何でも捨てないで取っておく私の習性は、こんなトラブルが起きると役に立つのである。昨日息子たちと必死に物置を探し回っていたら次から次へと父の残した資料や領収書や書付、メモなどが出てきたのである。父は偏執的と思えるほどの記録魔であった。
父と地主の間に何が起こったのかは、これらの大量の記録を読み解くことによってはっきりするのではないか。
ミステリー番組も顔負けのストーリー展開となりそうである。