近くの魚屋さんで、ホウボウの大安売り。大量入荷のため安くなったらしい。何しろ、5匹398円、1匹だと100円。大きさはまちまち。昔は高級魚であったが、今では大衆魚である。普通は体調30センチぐらいで300~400円程度。


スズキ目カサゴ亜目ホウボウ科ホウボウ属、漢字で書くと「魴鮄」。生息地域は北海道南部以南。黄海、渤海から南シナ海の水深25メートルから615メートルの砂泥地。


稚魚は真っ黒で大きくなるにしたがって赤く派手な外観になる。特に胸鰭が緑色の中にブルーの水玉というエキゾティックさが目を引く。


食性は肉食性で主に甲殻類やイカ類を捕食する。大きくなると小魚なども食べている。浮き袋を使ってググと鳴く。


頭が大きく、正面から見ると真っ赤っ赤になって怒っているようである。頭を除いたら食べる部分が少ないので少し心配するが、身が分厚くて食べごたえがある。


鱗は取りやすい。上質な白身の魚でアラなども美味しい出汁が出る。浮袋や肝も美味しいそうである。


これが買った中では一番大きくて40センチ近くある。こんな形の魚を刺し身にする自信がないし、煮魚にするにもかなり大きなお鍋が必要になるので今回は塩焼きにすることにした。よく焼けば寄生虫の心配もなくなる。


お腹の方から見てみると三角形の底辺にあたるので幅が広い。


意外と皮が切りにくい。内蔵をなんとか取り除く。魚をさばく時は包丁を前もって研いでおく必要がある。


魚の周りじゅうにハーブソルトをまぶしてガスコンロのグリルで焼く。


背中側から9分焼く。


断面が三角形なので背中部分だけでは火が通ってないといけないので腹側からも焼くことにする。


腹側からも3分焼く。


お皿に置くと頭と尻尾がはみ出た。


レモンソルトをふりかけて食べる。生のレモンもふりかける。


肉厚の白身でさっぱりしていて美味である。


1匹まるまる完食。これだけでお腹がいっぱいになってしまった。息子はポン酢で食べていた。

温暖化で海水の温度も上がりホウボウは大漁だそうである。