領事館のナンバープレートをつけた自動車を初めて見た。
自動車のナンバープレートの数字を見るのが趣味の私。この日も、駐車場で向かいに止まっている車のナンバープレートを見ると、「領」と書いてある。これが噂の領事館の外交官ナンバーなんだなと合点。ただ場所が地方都市の冴えないリサイクルショップの駐車場であった。早速店内にはいると、白人の親子を見つけた。一体何を探しに来たのかな。
外交官ナンバーを調べてみると、特権全権大使の専用車には青地に白字で「外」の周りに◯で囲ってあるナンバー、大使館員公用車には青地に白字で「外」のナンバー、領事館員の公用車には白地に青字で「領」のナンバー、通商代表部の公用車には青地に白字で「代」のナンバーなどがある。
この外交官ナンバーの自動車には外交官特権というものがある。 不可侵権と国旗掲揚権で、同意がない限り車内に立ち入ることができないし、また、自国の国旗をつけることが許されている。日本の法律や規則が適用されないので、車検もないし交通違反の切符を切られることもない。近頃、外交官ナンバーの車による違法駐車が問題になっている。
最後に大使館と領事館の違いも調べてみた。簡単に言うと、大使館は外交が主な目的で、領事館は外交のためでなくあくまでも自国(派遣国)民のための職務を目的とする。尚、国交がある国に対して、大使館は1ヶ所の設置、 領事館は複数ヶ所の設置が可能である。日本の場合、各国大使館のほとんどは東京にあるが、領事館を複数もつ国では東京以外の都市部にも置いていることがある。それで、今回のように大阪でも「領」の外交官ナンバーの自動車を見かけることになるのである。