事前の通告もなく解体しようとした日新プランニング。相手が悪かった。ニュースサイトのGIGAZINEの倉庫だったのだ。リア充とNET充の戦いにさすがの日新プランニングも嫌気が差して二束三文で売ろうとしているという情報が入り、決着もついていないのに一体どういうつもりなのかと思っていた。


日新プランニングの慣れたやり方には、警察も尻尾を巻いて逃げ腰になっている。要するに「故意ではない。知らなかった。」で通せば刑事事件にはならない。民事でいい加減にごまかすか、示談で済ますというやり方を取ってきたらしい。その際、活躍するのが「顧問的存在の人間」である。日新プランニングの事務所に常駐しているという話である。ベタベタの大阪弁でしゃべる。初めは愛想よくしているが一旦拒否すると居直ってドスのきいた声で威嚇するやり方が、身についているお人。大概の人はそれにビビってしまうのだろう。今回はこの方法が通用しなかった。


この日新プランニング、GIGAZINEへの投稿を参考に調べ回ったら次々と出てくる胡散臭さ。半社会勢力に対する誓約書に警察の前で「絶対こんなものにはサインなんか出来ない。」と拒否した日新プランニング。


こんなに面倒なNET充と早く手を切りたい。この問題の土地を売ってしまいたい。破格の値段で同業者の不動産業者に声をかけたが、自分たちでも直接声掛けをした相手がいた。それがこの辺りに居住しているイスラムの人たちである。


西淀川区大和田4丁目には、関西一のモスクがあるのでこの辺りにはイスラムの人たちが多く住んでいる。金曜日の礼拝の日には各地から沢山のイスラムの人達が集まる。モスク側としては駐車場がほしいのである。ただ、直接取引はしない。同じ宗教の人たちからの寄進という形を取るらしい。

モスク以外のイスラムの人もこの土地を仕事に使いたいと思っている。あちこちで聴いてみて一番良く判ったのがこの中古自動車の輸出業者のイスラムの人である。日新プランニングは彼らに直接この問題の土地を買わないかと話を持ちかけたのである。近所の不動産屋から土地を探しているイスラム人がいるという情報を得たのである。

この中古車ディーラーのイスラム人のおじさんは土地があまりに安いので喜んだが、話をよく聞いてみると建築条件付きでその建築代がバカ高いのであきれて、「アホか!」と言ってやったという。


なるほど、日新プランニングという業者はそんなに甘い会社ではないのだ。なにしろ、年商何十億を社員数人で稼ぐのだから、お金にはきっとシビアなのだ、違法ギリギリのグレーゾーンで綱渡りの仕事を生業としているのである。いくらNETで少々騒がれたぐらいで損切りするような甘いことは決してしないのである。土地は問題があるので安くする代わりに、その上の建物は自分たちで建てて利ざやを稼ごうという計画らしい。その建築条件というものが常識では考えられないくらい割高なのである。日新プランニングは土地の安さでカモを呼び寄せようとやっ気になっているようだ。警察はこの日新プランニングの話を知っているのかどうかは知らないが、何やら時間稼ぎをしているような気がしてならない。日新プランニングが土地を売り抜けるのを待っているのではないかとさえ思えてくる。

右も左も怪しげに見えてきた。