NETで不動産業界の用語を調べていると知らない用語がいっぱい出てくる。仲介手数料を上乗せして領収証を書いてくれる「B勘屋」という言葉も初耳だったが、今回その上を行く「かぶり屋」というのを発見した。


脱税してがっぽり利益を上げたい不動産屋が喉から手が出るぐらい欲しいものは、税務署に咎められない水増し領収書や架空領収書である。


その領収書を切ってくれるのが「B勘屋」で、もともとは仲介手数料を水増しして書いてくれる「ブラックな勘定書を書く業者」の略称である。そこから派生して、経費の水増しに必要な領収書を販売する脱税請負人のことを意味するようになった。


 ニセの領収書を販売している闇業者には、B勘屋の他に「かぶり屋」と呼ばれている業者がある。B勘屋の上を行く脱税請負人が「かぶり屋」と呼ばれる。彼らは自分で架空領収書を書いて販売し、自ら倒産や夜逃げをし領収書の真偽を分からなくする。彼らは資産を持たなかったり破産していて税金も取れないので税務署もお手上げである。自ら罪をかぶって逃げるので「かぶり屋」と呼ばれるようになったらしい。B勘屋に比べリスクが高いのでバックペイの料金も高い。


このようなB勘屋やかぶり屋は、裏の世界の人間が深く関わっていることが多いらしい。本来ならばこのような反社の人たちに関わろうとしないものであるが、類が友を呼ぶ喩えもあるようにグレーゾーンの住人はブラックな世界の住人と共生関係にあるので意に介さないようである。

B勘屋やかぶり屋の行為は節税ではなく脱税である。故に彼らはグレーゾーンではなく完全なブラックである。