これがお隣さんが水路上に立てた廊下のウチラ側。幸いにも、去年の台風で境のベニヤ板が吹き飛んでやれやれと思っていたが、お隣さんは再び半分のところまで廊下を作ってしまってこれを撤去させるのに1年半かかった。


上から見るとこんなふうになっている。幅120センチの水路の上に渡り廊下や石畳の廊下を作って戦後まもない頃より占拠していた。この地域は商業地域なので建ぺい率が80%で、隣の許可さえ得れば敷地ギリギリまで家が建てられる。

建物を立てようと思うと渡り廊下を撤去してもらわなければならない。こちらも狭い土地を有効利用したかったのである。

水路の払い下げで4年前に市役所に行ったときは、「市では過去にも水路を払い下げたことはないし、これからもない。」と言われて追い払われた。

しかし、今回水路について詳しく調べて茨木市には水路の払い下げは過去にあったと判明する。そして、今現在も水路は払い下げを行っているのである。

面倒だから嘘までついたのである。この時一緒に行った不動産屋もちゃんと訊いているから本当のことであるが当時の担当者にそのことを確かめると「知らんなあー。」という返答。4年間の固定資産税を返してほしい。工期の遅れや図面の書き直しなどこちらはお金がいっぱいかかってしまった。被害甚大。泣き寝入りしか方法はないのか。せめてこの担当者を処分してほしい。


道路側から見るとこのように屋根瓦の付いた木戸を設けてドアが付いていて、これを開けると水路上の幅120センチの廊下になっていた。隣の石畳の廊下を撤去してもらうために茨木市に何度も足を運んだ。我が家がまだ更地だった頃は、勝手に我が家の地所に入り込んで野菜の栽培までしていた。


一年以上かかって、茨木市から水路の払い下げを受けることになった。そのために測量やさんに頼んだがその費用が30万円。幅60センチで9メートルほどの水路は2坪位ある。駅に近く、商業地帯ということなので1坪でもかなりの値段がする。戦後からそこを占拠していたお隣さんは過料を課されるはずなのだが、前例がないというのでお咎めなしだということである。要するに水路は占拠しても市役所は強制撤去には来ないし過料も課さない。だいたいこの過料という言葉は明治時代以前から使われており一回限りの罰則のようなものである。茨木市のホームページを見ると、水路に関する規定は譲渡された国の規定を殆どそのまま踏襲しているのである。やる気なんかなーんもないのである。市議会というところは条例なんかを作るところだろうが、平成17年からこっち一体何をチンタラやってるんだか。


この水路の埋め立ては我が家の残土で工務店がしてやったという。要するにお隣さんはやりたい放題でお咎めなし。嘘をついて4年も工事をおくらせた茨木市の水道課もしらん顔。

役に立っていない水路なんて早く格安で払い下げるべきではないか。どれほど多くの書類を書いて、何回も役所に日参しなければ払い下げできない水路は、お役所仕事の典型だと言われても仕方ないだろう。

周り中を調べて回ったが水路を何十年も前から占拠している家が何件もあった。我が家の倉庫のお迎えさんは水路の上に蓋をしてクーラーの大きな室外機の置き場所にしている。

まだお金は払っていない。もしお隣さんとつるんで、「水路はもう払い下げてもらわなくてもいい。」と言ったとしても何の差し障りがあるというのだろう。判断に苦しむ水路の奇々怪々。