非常にまずい「パックで蒸しパン」を一手間かけて美味しくする。
「パックで蒸しパン」という手間いらずでグルテンフリーの蒸しパンをたくさん頂いた。まずくて誰も食べないからだそうな。こちらは人間ディスポーザーでもあるまいしとは思ったが、これを断ったら次がないかもしれないので一応もらっておくことにした。
グルテンフリーというのは、小麦などの中に含まれる穀物蛋白を除去したアレルギー対策を施した除去食である。味は、プレーンと抹茶味とココア味がある。
そのブレンドした粉に水を加えてこのパックのままよく混ぜてレンチンするだけという手間ををかけないインスタント蒸しパンである。粉80グラムに水80CCを加えて袋の端までよく混ぜてそのままレンチンして作ってみたが、なんともまずいものが出来上がった。
しかし、まだ何袋も残っているので捨てると罰が当たりそうで何とかならないかと考えた。ホットケーキのもとで色んな味のものを作った要領でこの蒸しパンの元を美味しくしてみることにする。
味を修正するために、白ごまとシナモンとアーモンドのエッセンスをくわえる。
更に上にはココナッツのフレークを加える。
水はやめて、コクを出すために牛乳と卵に変える。
以上のものを粉に加えてよく混ぜる。
よく混ぜたものをテフロンの型に流し込み、上にココナツフレークをドッピングする。
これを蒸さないでオーブンで焼く。焼いている間もいい香りが漂う。
ケーキ類は蒸すより焼く方が数段美味しくなる。さつまイモでも、蒸すより焼いた方が美味しいのと同じである。
切り分けて食べてみたが、なかなか美味しい。ただ、卵と牛乳にもアレルギーを起こす場合は、豆乳に変えてみてはどうか。息子が小さかったころ食物アレルギーでお菓子やケーキはできるだけ手作りしていた経験で、自己流の工夫を加えたことを思い出す。
手間いらずのものが かなりの手間を要することになったのは なんとも皮肉なことである。