マスクをパンティーと間違えた思い込みの激しい下着泥棒
何時も私のブログを読んでいる友人が自宅にやってきて、「あのピンクのマスクはどこで買ったの?」と尋ねられた。
あのピンクのマスクは、夏にエアコンをかけて寝ている間に喉が痛くなるので近所の100均で買ったものである。ペラペラでとても感染予防にはならないマスクである。
彼女が言うのには、下着泥棒が洗濯ものを物色していると、なんとピンクのビキニパンティーが干してあった。下着泥棒は喜んで人通りがなくなるのを待って、その悩ましげなピンクのパンティーを盗もうとして御用になってしまった。警官に「なぜマスクを盗もうとしたのか。」ときかれて、泥棒は「ピンクの紐式のパンティーだと思ったんです。」と答えて失笑をかったという話である。
しかし激しい思い込みとは、恐ろしいモノである。一体どのようにしてみればマスクがパンティーに見えるのか。日がな一日寒空のもとセクシーな女性下着を求めて鵜の目鷹の目で洗濯物を見て回っていれば、マスクもパンティーに見える妄想が湧いて来るのかもしれない。これはやはりビョウーキである。もしこのマスクがパンティーに見える方がいて、自分もこの気があるのではないかと心配するにはおよばない。下着泥棒は、下着自体に興味があるのではなく、盗むという行為自体がやめられなくなるのである。下着自体は単なる戦利品で利用価値はないので、コレクションとして押入れや箪笥の引き出しに溜め込むのである。マンネリ化していくと、脳内の快楽物質ドーパミンの出が悪くなり、少しずつ難易度の高い盗みにエスカレートして遂には掴まってしまうのである。下着自体に執着するなら、NETで買えばすむはずであるが、肝心の盗むという行為がないので無意味なのである。下着泥棒はフェティシズム的服装倒錯症ではなく、あくまでもクレプトマニア(窃盗症)なのである。
下着泥棒は掴まれば、家宅侵入と窃盗罪で刑務所送りとなるが、再犯率も高い。下着泥棒は単に罰するのではなく、精神科の治療を必要とする精神障害である事を忘れてはならない。