日本の新型コロナ感染の実情は重傷者と死亡者数を見るべき。感染者数は意味なし。
緊急事態宣言以来感染者が減ったと政府はいうが、重症者と死亡者は高止まりである。要するに、PCR検査を受けたいのに受けることができない人が多数いるということである。濃厚接触者でも高齢者がかかわらないのならPCR検査は行わないらしい。その上ホテルに隔離されるよりは自宅療養の方が自由でいいとか、感染していると分かれば会社で謝罪させられるとか、近所で差別されるとかで、症状が軽症なら検査は受けたくない人が増えてきたのではないか。さらに追い打ちをかけるように罰則が科せられるようになれば、隠そうとする人も現れるのかもしれない。まるで「隠れキリシタン」ではなく「隠れコロナー」である。
理由はともあれコロナの感染者数は現状を何も正確に表していない。
兎に角、重症者が多いのに感染者が少ないということには矛盾がある。以下の時事ドットコムの記事(詳しく解りやすい)を参考にすればよく分かる。日本はもはや先進国ではないようである。国を治める為政者の値打ちはパンデミックが起こると歴然と現れる。
近頃テレビのニュースはあまり見なくなった。新聞はずいぶん前に購読をやめた。NETのニュースとTVのニュースとを比較すると世界は2つあるかのように思える。
世界12カ国のPCR検査事情を日本と比較してみた:時事ドットコム
海外在住日本人ライターたちの集まり「海外書き人クラブ」のメンバーによる12カ国の感染状況や対策の現状などとともに調べてみた。
【感染拡大状況】
・1日当たりの新規感染者数は3000~7000人台(2021年1月1~12日)(総人口は約1億2571万人)
・1月12日までの累計死亡者数は4145人
・人口1万人当たりの累計死亡者数は0.33人
【PCR検査に関して】
・無料でPCR検査が受けられるのは、原則として「医師が必要と判断した場合」
・1日当たりの検査数は21年1月1~12日で最大約7万6000件、12日間の平均で約4万7000件
・PCR検査の総実施件数は553万1305件で、延べ実施率はわずか4.4%(21年1月12日)
※新型コロナウイルスの新規感染者数、累計死亡者数、PCR検査数は厚生労働省の公表データ。総人口は総務省が公表した
オーストラリア(人口は日本の約5分の1)
【PCR検査に関して】
・本人が少しでも気になる症状があったら、「無料」で受けられる。
・1日当たりの検査数は6万件
・PCR検査の延べ実施率は45%
20年12月の推計値
・1日当たりの新規感染者数は、1桁の日が続く(総人口は約2574万人)
・1月9日までの累計死亡者数は909人
・人口1万人当たりの累計死亡者数は0.35人
「延べPCR検査実施率」(総人口の中の検査回数の割合。一部の国ではより簡易な抗原検査なども含まれる)を、上位から並べてみると次のようになる。
香港 約74%
米国(加州オレンジ郡の場合) 約67%
グアム 約63%
豪州 約45%
イタリア 約45%
スイス 約44%
オーストリア 約44%
マレーシア 約11%
フィリピン 約6.5%
日本 約4.4%
グアテマラ 約3.6%
ブラジル 非公表
フランス 非公表