二酸化炭素による地球温暖化の行きつく先は・・・


人工の増加と産業の拡大再生産は留まるところを知らない。人は豊かで快適な生活を望む。その結果エネルギーの需要は高まるばかり。エネルギーは化石燃料に頼っているから石油や石炭を燃やして得る。石油や石炭を燃やせば二酸化炭素が出る。このへんのところまでは小学生にも理解できる。しかし、地球規模のこととなるとことは複雑である


北極では昨年38度の記録を出し、毎年平均2520億トンの氷が溶けた。過去10年間の平均気温は観測史上最も高くなるという。グリーンランドでは、毎年溶ける氷は平均2800億トンで、これは1990年代の7倍の量である。温暖化による海水温の上昇と氷の融解は、海面の上昇と、沿海部の洪水の原因となる。その他にも、巨大台風、ゲリラ豪雨、竜巻、落雷、山火事、食糧難なども引き起こす。局地的に寒暖の差が激しくなる。

北極の氷が薄くなり、ホッキョクグマはエサ不足となり人間の廃棄したゴミアサリをするまでに追い詰められている。一方、トナカイの餌は降雪の早まりと冷たい雨のせいで、氷の下に閉じ込められ、何百頭というトナカイが餓死している。


しかし、北極の氷が解けるとこれだけでは済まない。氷の解けた冷たい海水が来た半球ノ海に流れ込む。南極でも同じようなことが起こる。


地球の極地から流れ出る冷たい海流が地球を一巡りすれば、地球は急激な凍結に見舞われるそうである。即ち全球凍結である。
温暖化は局部的な気候変動に始まって、大きなうねりとなって地球を襲い始めた時にはもう手遅れで、万事休すである。


二酸化炭素のカーボンリサイクルの研究が盛んになっているが、2030年までに実用化しなければ手遅れになるそうだ。化石燃料の石炭や石油や天然ガスの使用を全面的に使用禁止になった世界を想像することは難しい。それでもやらねばならないという。


牛や豚や羊の肉を生産するのに多大なエネルギーを要する。全人類が菜食主義になれば地球温暖化の何割は救われるそうである。一番効果的なのは、人類の人口を半減させることであると研究者たちは言う。


進歩や発展の再生産は地球の敵である。すべては控え目にほどほどに無駄は省きシンプルライフを良しとする価値観にならなければ地球を救うことにはならないらしい。贅沢と無駄使いは悪であるという時代がやってくる。まして戦争などに時間を費やする余裕は人類にはないはず。

こんな時に突如起こったパンデミックの新型コロナは一体人類をどこへ導くのかと、考えたら恐ろしくなってくる。

近頃、何もかもに悲観的になってくる。希望の光がなかなか見えてこない。


来年は寅年である。虎は千里行って千里帰る. 虎は一日に千里行って、また、その千里を戻って来ることができる。転じて、勢いの盛んなさまのたとえでであるが、来年のとら年は、人類が最速で発展しただけを再び方向転換して最速で過去の生活に戻れと言っているかのように思える。神はこんな下世話ことに関与しないらしいので、祈っても無駄である。

転生したら、紀元前2000年だったということになりかねない。おちおち死にも出来ない時代になってきた。