キプロス大学のレオンディオス・コストリキス教授(生命科学)は新型コロナウイルスの変異株、デルタ株とオミクロン株の特徴を併せ持つ混合変異株「デルタクロン」を特定したと発表した。

しかし、キプロスという国は一体どこにあるのかと調べてみたら、キプロス共和国は地中海東部にあるキプロス島の南部を占め、首都ニコシアの一部や、島の北部はトルコ領という複雑な国であることが分かった。


重症化しやすいデルタ株と、感染力の強いオミクロン株が合体すれば最強の変異株ができるのではないかと震え上がる。一体そのデルタクロンなる変異株の人相はと画像を見ると、よく分からないが何となく不気味な印象である。


しかし、このデミクロンに関して、コンタミネーション(実験室汚染)ではないかとの一部研究者から出された疑念もある。これに対し、キプロス大学のレオンディオス・コストリキス教授(生命科学)は技術的ミスの結果ではないと色々反論を試みている。

コストリキス氏は「新たな変異型デルタクロン株の特性については未だ詳しいことは不明ではあるが、オミクロン型に駆逐されるのではないか。」との見方を示した。また、キプロスのメディアによると、同国の保健当局は9日、デルタクロン型について「現時点で懸念材料ではない」と伝えたというが、何を根拠にしているのかよく分からない。


根拠はないが、感染力の強いオミクロンがデルタクロンを淘汰するるから、懸念には及ばないらしい。信じたいのはやまやまである。その後、このデルタクロンに関するニュースは何もない。

英バーミンガム大学のニック・ローマン教授(微生物ゲノム)による、「キプロスからの発見は、ウイルスゲノムのシーケンス決定プロセスで発生した【テクニカルアーチファクト】(技術的原因による不自然な結果)の可能性の方が高い」との見解が正しいことを願うばかりである。

それでもオミクロン株とデルタ株に同時にかかることは否定できない。せめてデルタ株だけにでも免疫力を付けておいた方が良いので3回目のワクチン接種は必要なのだ。