手回しオルゴール「オルガニート」のとりこになってしまってからはや半年が経とうとしている。オルガニートは、 穴のあいた帯状の楽譜カードをオルゴールに指しこんで、ハンドルを手で回すと穴の開いた楽譜カードが進んでオルゴールの曲が流れるしくみである。
こんなものは子供のおもちゃぐらいに考えていたが、30弁のオルガニートを買ってから、その楽譜を絵を描くように自分で作ってみると思いもよらない音が流れてきて楽しくて仕方なくなってしまった。

ただ、一つ気の短い私にとって根気よくパンチで穴をあける作業は、かなりの忍耐を要するので途中であきらめそうになってしまった。しかし、いつもの癖でそこは創意工夫で乗り越えるべくあれこれ試行錯誤を繰り返していい方法を考え出したのである。

用意する物は、100均のカッティングボード、ゴムの金づち、穴をあけるポンチの3つである。

カッティングボードの方が、板や紙よりポンチが傷まないし穴がきれいに開けることができる。ゴム金づちは音がうるさくなく腕に負担がかからない。穴開けポンチはなるべく上等なものを選んだほうが紙にあく穴はきれいである。

楽譜カードの紙は結構厚手の紙なので穴をあけるのが思いのほか大変である。その上、付属の穴あけパンチは上からのぞいて位置を確定して指で押さえて穴をあけるので一つ穴をあけるのも大仕事である。
しかし、カッティングボードの上でポンチで穴をあけると作業はどんどん進む気楽なものである。楽譜カードがいくら長くてもさほど気にならない。作業能率は10分の一以下である。
紙のカードだけを買ったので、いくらでも楽譜を作ることができる。楽器を弾けない私にとって、次から次へと絵や文字を描いて穴をあけて音に変換するのは、いまだに経験したことのない喜びである