ロシア軍退役大佐「パンと塩、花を持ってロシア軍を出迎える人などウクライナにはいない」

ロシアの国営テレビと言えば、もっぱら政府のプロパガンダニュースに終始している。CNNとBBCの記事や動画を見ると、 ロシア軍の退役高級将校が国営テレビで、ウクライナでの軍事作戦について堂々と批判したのである。

以下、ミハイル・ホダレノク退役大佐は16日に放送された国営テレビ「ロシア1」の番組で述べたという言葉を列挙する。ホダレノク氏はロシアメディアの常連コメンテーターでもある。

「『情報の鎮静剤』は飲まないようにしよう。まるでウクライナ軍が士気面の危機や瓦解(がかい)に近づいているかのように、ウクライナ軍の士気や心理の崩壊を伝える情報が流されることがあるからだ」

「そのどれひとつとして現実に即していない」

「欧州の支援が本格化すること、100万人のウクライナ兵が戦闘に参加可能であることを踏まえ、
我々は近い将来の現実を直視する必要がある。そして作戦上、戦略上の計算の中でそれを考慮する必要がある。率直にいって、状況はこれから悪化する」
ウクライナの兵士について、「祖国を守りたいという思いは非常に強い。戦場での究極の勝利は、守るべき思想のために血を流している兵士たちの高い士気によって決まる」

「全体を見渡す戦略的立場から状況全体を見てみよう」
「(ロシアの)軍事的・政治的状況の最大の問題は、どんなに認めたくないとしても、我々が政治的に完全に孤立し、全世界を敵に回している点だ。この状況を解決しなければならない」

「我々に敵対する42カ国の連合が存在し、我々の軍事・政治的な、そして軍事技術的な資源が限られている状況は、正常とは言えない」

ホダレノク氏は侵攻開始前から、ウクライナでの戦争は大方の予想よりも難しいものになると警鐘を鳴らしていた。
2月の記事では「率直にいって、近隣諸国からロシアに向けられる憎しみの度合いが軽く考えられている。パンと塩、花を持ってロシア軍を出迎える人などウクライナにはいない」と述べている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ホダレノク氏の他のゲストも黙って聞いていたし、司会者も初めこそ制止しようとしたが、途中以降は意気消沈していたということである。

情報は国営テレビからだけという国民は、この放送をどのように受け止めたであろうか。