どしゃ降りの雨の中を傘もささずにくわえタバコで歩く男性。
頭の中がはてなマークだらけになる人を見つけた。
お墓参りに行ったところ1時間50ミリの土砂降りの雨が急に降ってきて、ろうそくは消えるは、勿論線香にも火がつかない。必死に火を点けて手を合わせるころには、全身ずぶぬれで水浴びしたかのような有様であった。何とか自動車に乗り込み一路家路に急いだのだが、傘もささずに横断歩道を渡るずぶ濡れの男性が目についた。
しかし、この男性、くわえタバコである。ろうそくでさえ火が消えるほどの激しい雨の中で、果たしてタバコの火はついているのだろうか。しかし、煙らしきものが見えない。このタバコはまっがっているので普通のタバコである。兎に角、煙草に対するすごい執念である。重度のニコチン中毒か?とにかく写真を撮ろうとしたが手が濡れていてスマホもびしょびしょであったが、そこはわが息子、素早くカシャカシャとスマホで撮った。息子も唖然として驚いたらしい。私が写真、写真と慌てているのを見て間髪入れずシャッターを切ったと言う。この一枚だけがうまく撮れていた。この人は30分前まで空は明るかったので、きっと傘を持たずに出てきたのだろう。傘をさしていた私たちでさえこんな有様なのだから、きっとこの男性は悲惨な状態になっているはずである。ただ、普通と違うのは、口から煙草を離さないこの根性。きっと最近ではタバコも高くなったからなあとは思うが、ここまで死守するとは。
私が思うに、この男性が煙草に火を点けて吸ったとたんに、雨が降り始めどうすることも出来ず、やけくそでそのままくわえタバコで歩き続けているのではないか。まさか、「見上げたもんだぜこの根性」と讃えた人達がいることはきっとご存じないだろう。