ダイソウの「カドを丸く切れるコーナーパンチ」を改造してインシュロックを切る。
我が家の息子はこだわりが強い。何かを作っても満足することがない(この辺は私に似ている)。今回は、インシュロックの角を丸く滑らかに切ることに再び挑戦していた。前回の物で十分だと思うのだが、息子にしてはもっと完成度の高いものを夢見ているのだろう。
今回も100均グッズの改良版である。ダイソウで買ってきた「カドを丸く切れるコーナーパンチ」を改造して作ったということである。
息子は全工程を鼻高々に私に微に入り細に入り頼みもしないのに説明してくれる。
細いドライバーで蓋をこじ開ける。これが結構大変で、私ならこの時点でギブアップしてしまう。
コーナーパンチは上の6個の部品からできている。使うのはこのうちの2個の部品。スマホで写真を撮って記録しておくことを暗に要求される。親子の会話が断絶しないように唯々諾々と要求をお受け入れる私。
この100均グッズは2個あって、失敗した時のために予備を買ってきたらしい。
右側が初めのままの部品、左側が両端の突起を削ってカット部分を鋭利な刃のように削ったもの。深夜に息子の部屋からきゅいーんきゅいーんと妙な音が聞こえていた正体はこれである。思い立ったら場所も時間もあったものではない息子にはまいってしまう。
右側のものを左のようにした。
もう一つの部品にインシュロックを通す穴を開ける。一体こんな穴をどうしてあけたのやら。しかし、息子の部屋には所狭しと多種多様な工具が置いてある。漫画もアニメもゲームにも無関心で色んな工具を買い集めて何やら作るのが趣味である。ほとんどの電気工事はやってくれるので助かるが、なぜか水道工事は見向きもしない。
木ネジで強度を補正。こうしておかないと後で圧力をかけると支えている部分が少ないのでつぶれてしまうという。
出来上がりである。これだけではインシュロックを切ることはできない。
インシュロックを差し込む。
刃の部分を上から被せる。
ウオーターポンプブライヤーで、締め付けて押し切る。これがかなりの力がいるので、私の様に握力がひ弱な者では切ることができない。
この様にして次々と切っていく。
私は鋭利な爪切りで切っている。「こちらの方が簡単でいい」と私が言うと、息子は「切口が汚いからダメだ」と一笑に付す。
確かに切口はなめらかであるが、相当な握力を必要とする。
息子の物作りの遺伝子は私から受け継いだようであるが、絵も十分描けるのに、見向きもしないでパソコンと工具にしがみついている。でも、まあ、したいことがあるのは良いことである。
しかし、広めの家も今や私の画材や機械と息子のパソコンと工具に侵食されて手狭になっていくばかりである。