アラブ首長国連邦の国情は日本では考えられないことだらけで、そこで作られたお菓子となるといよいよ謎めいて一度買ってみようという気になる。国家が持つ天然資源を国王が管理し、国民に利益を分配するシステムを持つ国を「レンティア国家」という。アラブ首長国連邦は典型的なレンティア国家である。

医療は無償。自分の国では治らない病気を外国に行って治してもらう場合も、付添いの人の旅費も含めて全部国が出してくれる。教育も無償。学校、大学まで全部授業料はただ。留学費用も国が出してくれる。また、電気代や水道料金などの公共料金がものすごく安い。

UAE(アラブ首長国連邦)では、公務員の初任給が月給200万円を超える人もいる。夏には1カ月ぐらいのバカンス、高級車やヨットやボートを所有し、家を建てるときには国から無償で土地を貸与されゼ補助金とゼロ利の住宅ローンで豪邸を立てる。

このようなお菓子を作って売っても税金はゼロ。国民が何もしないと無気力になるので野菜のハウス栽培やデーツつくりにも積極的に国は助成しているという。至れり尽くせりである。


砂漠の行商人や遊牧民が国民であったので、国民自体が少なくアラブ首長国連邦に居住する国民は1割程度で後の9割は移民や出稼ぎの外国人である。由緒正しい国民しか国家の厚い庇護は受けることはできない。民主主義なんてものは存在しない。王政による独裁国家の集まりがアラブ首長国連邦である。


このお菓子はそんなアラブ首長国連邦の中の一つの国・ドバイで作られた様である。

アラブ首長国連邦から直輸入。ペースト状にしたデーツにオレンジピール砂糖漬けや落花生、アーモンド、ヘーゼルナッツなどを加え、ダーク、ミルク、ホワイトの3種のチョコレートでコーティングしてある。


チョコレートに合わせて子袋の包装を変えてある。NET通販だと、8個入りで税込み送料込みで約1500円位となるが、業務スーパーでは、同じものが244円と、さすがの値段である。


先日、業務スーパーに行ったが、この「アラビアンデーツトリュフ」を探してみたがどこにもなかった。


もう1袋増やせば、3種類のトリュフとなり、ちょうど3個づつになるのになあ、残念。


ウズラの卵のようで、この一つが意外に大きい。中はどれも同じようなもののように思える。


やっと試食。あっまーーー。デーツのペーストはかなり甘い、その甘いものの外側を甘いチョコでコーティングしてある。一つ食べれば十分満足できる。イスラム圏のお菓子はどれも思い切り甘い。きっと生きる環境によって味が決まるのかもしれない。温和な気候の関西のお菓子は薄甘いものが多い。乾燥した厳しい環境ではお上品な淡い甘さでは満足できないのであろう。