ひきわり納豆を買うことは余りないが、今日はひきわり納豆をオクラと混ぜてみようと思って買った。
ひきわり納豆は普通の納豆を細かく刻んで作ってあると思っていたが調べてみるとそうではなかった。


ひきわり納豆は、臼で大豆を砕き、皮を取り除いたあとに納豆菌を加えて発酵させたものである。普通の納豆は、大豆の皮がついたまま納豆菌を加えて発酵させるので、ひきわり納豆は大豆が細かくなることで発酵面積が大きくなり、栄養価やうまみ成分が多いなる。カロリーも普通の納豆よりもやや高い。
ひきわり納豆は、中粒サイズの大豆を約6〜8等分に割ったサイズである。


秋田県はひきわり納豆の本場であり、一説には納豆発祥の地ともいわれている。
ひきわり納豆は、納豆全体において7~8%程度であるが、東北地方はその40%前後を消費している。


食べる時間帯によっても効果が異なる。

・朝食に食べると、タンパク質が体の代謝を上げるので、体の冷えを防ぐし、腸の動きが活発な朝の方が納豆の整腸効果は高まる。

・血液サラサラ効果は、夕食に納豆を食べるとよい。血液は寝ている間にドロドロになりやすく、朝起きる頃には血栓ができやすい。ナットウキナーゼは食べて約4時間後から効き始めて8時間ほど持続するので、ちょうど寝ている間に効果を発揮できる。


ひきわり納豆と糸引き納豆では、同じ大豆から作っていても栄養価が異なる。ひきわり納豆の方が納豆菌が付着する表面性が大きいため、糸引き納豆と比較して骨粗鬆症や動脈硬化を防ぐビタミンKが約1.5倍多く含まれているからである。
更に、ひきわり納豆には、ビタミンK以外にも認知症を予防する「スペルミジン」という成分が豊富に含まれている。スペルミジンは、脳細胞の寿命を伸ばし認知症を予防してくれる働きが期待できる。


「納豆は1日1パック」と言われているのは、過剰摂取による弊害があると言われているからである。

納豆に含まれているイソフラボンはホルモンバランスを整える効果があるが、1日の摂取目安量の上限が70~75mgと設定されている。納豆1パックにはおおよそ35㎎程のイソフラボンが含まれているので、1日に1、2パックが限度ということになる。過剰摂取すると女性ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の延長や子宮内膜増殖症のリスクが高まる試験結果が報告されている。

又、納豆に含まれるセレンというミネラルの一種は、過剰摂取により胃腸障害や爪の変形などの症状が出ると言われている。更に、納豆にはプリン体も含まれているので、摂りすぎると痛風の原因にもなる。

関西では納豆を食べる習慣がなかったので、納豆を美味しく食べる色んな工夫をする。
【納豆に薬味を加える
•からし(納豆のアンモニア臭を抑え、塩分の吸収も抑える)
•ネギ(納豆のビタミンB1B2の吸収率を高める)
•シソ(納豆にはないビタミンA、Cを含み、殺菌作用もある。)
•かつお節(納豆のうまみにカツオのうまみ成分を加味)
•しょうが(納豆の匂いを抑え、胃液の分泌を促し、消化を助ける。)
•梅干し(香りと酸味が加わるのでタレの代わりになる。)

【納豆に発酵食品を加える】
発酵食品同士の組み合わせは味の相性が良く、複数の菌を摂ると健康に良い。
味噌、チーズ、キムチなどを組み合わせる。