一体どこで買ってきたのか忘れてしまったが、賞味期限が近づいてきたので、慌てて食べようかと封を切った。

ストック食品は、月末に近づくと賞味期限を確かめて並び替えるのだが、その度に次に押しやられていた。その原因の一つが、箱の印刷が悪くて美味しくなさそうに見えたことだと思う。何しろ日本のお菓子の外箱の印刷は中身以上に美味しそうに美しい印刷である。こんなことに慣れてしまっていたとは、我ながら恥ずかしい。慣れと言うか洗脳かもしれない。


きっと小麦全粒粉入りだというのが気に入ったのだと思う。


真っ赤な子袋が6個入っている。この子袋の赤の彩度が高くて、鮮やかでインパクトが強い。
海外のお菓子で小分けにするために子袋に入っているものは少ない。


子袋の中には大きなビスケットが2枚入っている。


2枚で141㎉だから軽くお茶わん1杯分のカロリーに近い。


「小麦のマーク」に「マクビティ」と「ザ・オリジナル」のエンボスが刻まれている。
食べてみると歯触りがよく少し固めの薄味なので毎日朝食代わりに食べても飽きない美味しさである。

食べてみてからもう一度外箱を見てみると、素朴な味とよく合っていてよく見えるから、人間ていうのは感情の生き物だとつくづく思う。

近頃は、口から入るものは薬か毒かと考えてから食べるようにと自分に言い聞かせている。「薬か毒か」は言いかえると「生か死か」という事である。癌になってから実感を伴う言葉なのである。そういう意味で、このビスケットは美味しい薬であった。合格!