今から10年以上も前に描いた魚のプラントシステムを想像して描いたものである。
資源を持たない日本の唯一の豊かな資源は、雨と日本列島を取り巻く海である。水の国ジャパンである。


魚をコンスタントに供給するには、海水の温度変化や海流の変化に左右されない大規模な養殖プラントシステムが近い将来実現するだろうと思ってそのイメージ図を描いてみたが、いまだに実現されていない。
養殖魚にはアニサキスの様な寄生虫がいないのもいい。土のない温室で水耕栽培される野菜のように、閉鎖水域で養殖すれば海を汚染することもない。


魚を主要たんぱく源にすれば、人間の病気も減るだろうし、養殖に必要なエレルギーを風力発電や太陽光発電に切り替えれば船のガソリンも不必要になる。
あらゆる資源の自給率が少ない日本にとって海の幸をもっと国単位で研究する必要があるのではないか。そんな思いで描いた絵である。