悪性リンパ腫の4期で抗ガン治療8クールまでやったせいで、何とか命はとりとめたけれど頭の髪の毛が元通りにならず、薄毛のままでカツラや帽子を手放すことができなかった。

NETで調べると、頭皮マッサージをせよという記事がずらっと並んでいるので、せっせと毎日マッサージをしたが一向に何の効果もなかった。

ところが、眼精疲労で頭痛もするので、つぼマッサージをして寝るとよく眠れたの、頭を洗ったついでに目の周りから頭頂部にかけてつぼマッサージをするのが習慣になっていたが、ある日のこと何やら髪の毛が増えてきたような気がして毎日眺めていると本当に毛が生えてきたのである。6年間も頭皮マッサージをしても何の効果もなかったのに、目の周りのツボ押しのついでに頭もいい加減にぐりぐりしていたら毛が生えてきたのである。


頭のツボなんて意識したことはなかった。眼のツボの両端と真ん中の延長線上を頭頂部よりよりもう少し後ろまでゴリゴリしていただけである。
一体何が良かったのかと思い返してみると、頭の前半分の方は、親指では向きが違ってうまく指圧ができにくい。力が弱いので、親指の関節をまげて骨のでっぱり部分でゴリゴリしていたのである。ゴリゴリとは言ってもそれほど強い力ではないが、指先に比べれがかなり強い。要するに指先のマッサージなんて言うのは効いていないのである。

働かなくなってしまった毛根にカツを入れなければならなかったのである。

このことが分かって以来、丁寧につぼマッサージを前も後ろもするようになると更に毛は生えてきたのである。


美容院でそのことを言うと、なるほどと感心された。それから助言として頭皮の保湿を保つようにという事であった。エアコンをつけて寝る時は、ナイトキャップをして寝ることと、紫外線に当たらないように外出するときは必ず帽子をかぶる事の2点を守るようにという事であった。


ただ、このことは女性だから言えることで、男性の場合はよく分からないけれど、少しはましかと思う。いくら、頭皮のつぼマッサージをしても、毎日の食事が上の様な揚げ物と炭水化物ばかりに偏っていたのでは、何の効果もないのは言うまでもないことである。

薄毛が少しマシになってきたのがこんなにうれしいことだとは驚きである。6年間全くどうにもならなかったのに、この2年間で少しづつ増えてきた髪の毛を毎日鏡で眺めては喜んでいる。

頭皮マッサージは、髪の毛が生えてくるような効果はないという事であるがそんなことはないと思う。仕方が悪いだけのことではないかと思う。髪の毛は、眼精疲労や肩こりなんかと関連しているのではないかと思う。反対にPCでゲームばかりやって眼精疲労や肩こりを放置していれば髪の毛はどんどん薄くなるという事かもしれない。体の1ヶ所だけが悪くなるのではなく、体全体と関連して一番弱いところに現象として表れるような気がする。そして体は生活習慣の上に成り立っているということ。

何よりも週1回の整体やマッサージに通うよりも、毎日自分で欠かさず習慣としてやることの方が効果はあると思う。それに人によってどこのツボが効くのかは本人が一番分かる事である。自分の体は自分が一番よく知っていればこそ、医者にも的確な説明ができるというものである。

末期のガンを生き抜いた私が言うのだから、少しは信ぴょう性はあるのではないかな。