朝起きて何気なく2階のベランダから近所の屋根を眺めてみてギクッとした。
我が家は1階が仕事部屋のアトリエになっているので、天井高が3メートルもあるので、住居になっている2階のベランダからご近所の屋根が見渡せるのである。


朝が弱くてぼーっとしているので、屋根が壊れて瓦がずり落ちているように見えたのである。
夜中に地震でも起こったのかと一瞬思ったが、朝のニュースではそんなことは言っていなかった。
屋根瓦がこんなに崩壊していることを当の人達は知っているのか、知らせてあげなくてもいいのかと思ったが、屋根瓦が雪崩込んでいる場所は太陽光発電のパネルの上ではないかと思った瞬間、すべてが氷解した。


太陽光パネルが光線の具合で、鏡の様に屋根瓦を写していただけのことである。もう少しで恥をかくところだった。
汗がどっと噴き上げる。

しかし、長年住んでいるがこんな風に見えたのは初めてである。それとも見えていたのに気が付かなかっただけなのか。
人の視覚ほど当てにならないものはないとつくづく感じた。