何でもかんでも冷蔵庫に入れるわけにはいかない。それでなくても我が家の冷蔵庫はパンパンである。常温でもOKのものは、冷蔵庫に入れない。勿論お菓子類は冷蔵庫の外である。


ポーランドのチョコビスケットを引っ張り出しておやつにチョコッと頂こうとしたら、何とチョコレートがこの暑さで溶けてべたべたである。指先がチョコだらけになってしまった。


チョコレートの主成分、ココアパウダーは摂氏28度で溶ける。

このリーフビスケットはポーランド産である。ポーランドの夏の平均最高気温は20~25℃、平均最低気温は10~15℃である。これならばチョコが溶ける心配はなさそうである。しかし、日日本へこのリーフビスケットを輸入した会社は一体どう思っていたのだろうか。


砂糖やココアパウダーが入っているのでカロリーはかなり高い。


夏でも溶けにくいチョコレートの条件は2つ。 1点目は、チョコの周りが糖衣やビスケットなどでコーティングされている事。 仮に中のチョコが溶けたとしても、流れ出ないので手にチョコがつかない。

2点目が、焼きチョコになっていること。焼きチョコは油脂性焼き菓子と呼ばれ、通常のチョコレートよりも植物性油脂やココアパウダーなどが多く含まれているが、油脂や粉末を主な原材料として作ることで、空気を生地に含ませることができ、焼いてもその気泡によって形を崩すことなく焼きチョコを作ることができるのである。焼きチョコはクッキーに近いものであるともいえる。

チョコチップはチョコレートのなめらかな口溶けに必要なカカオバターの分量を普通のチョコレートに比べて少ない配合で作られている。チョコチップは温度が高ければ高いほど溶けるが、下の生地は焼けば焼くほど固くなっていくので大丈夫なのである。チョコチップが溶けても下にある生地が固まっていくため、チョコレートが生地の隙間に流れ込むことがなく、焼きあがってもチョコチップの形はきれいに保たれているのである。


今回は、にっちもさっちもいかない溶けたチョコを、そのまま冷蔵庫に入れてかっちんこっちんに固めていただいた。一度溶けたチョコを冷やすと何だか余り美味しくないような気がした。油分が分離するからかな。

夏のチョコレート菓子には気をつけて選ばなくてはならない。いっそのこと夏場のチョコはアイスに限るべきか。