歯科クリニックを出たら、空にピンクのすじ雲の切れはしが散っていた。
慌てて携帯を引っ張り出して写真を撮る。夕焼けは秒単位で変化する時がある。

何か不思議なピンク色だったのに写真を見るとオレンジっぽくて少しがっかり。


これは北の空。淡く燃えているようである。


西側の空。まだ明るい。建物や電線が逆行で真っ黒に見えてきた。


南東の空。だんだん日が沈んでいくので、オレンジ色がかってくる。


街中なので空が見渡すことができない。あちこち歩きまわって空を撮ろうと焦る。
これは最後にとった東の空。日も陰ってあたりは暗くなっていくが、筋雲っぽかった雲も全体に広がって西陽の残光を浴びて最後のピンク色の流れを映している。

空ばかり見ていて転びそうになったが、雲の画像を撮ろうとして追いかけている時は我を忘れて空を駆け巡っている気分である。幸せな一時。

また雲の写真が何十枚も増えた。