大阪の日本橋にある協立電子産業の店のカレンダー売り場の横に子供用の電子組み立てキットが売ってあった。息子は、その中に昔懐かしいゲルマニウムラジオの組み立てキットが300円で売られていたのを買って帰った。
ゲルマニウムラジオは、電源が不要なラジオで、電池も使わず、わずか数個の電子部品だけで、ラジオ放送を聴くことができる魔法のようなラジオである。

何と、よく見ると2001年の代物である。

対象年齢は8歳以上。中国製である。

出来上がりのカードが入ってある。この様に作ればいいはず。

中に入っていたのはこれだけと、あとは英語とフランス語とドイツ語の説明書。日本語の説明書はない。
8歳以上の日本の子供はこの英語が読めるのか。

袋の中にあるものは、アンテナコイル、ダイオード、イヤホン、アンテナコイルホルダー、チューニングノブ、チューニングキャパシター、3㎜ナット、2.6ミリ×4ミリスクリュー、3.0ミリ×8ミリスクリュー、スプリングターミナル、ホワイトワイヤー、グリーンワイアー。

まず、スプリングワイアーを穴に入れる。

次にゲルマニウムダイオードを接続する。

接続は、この様にスプリングターミナルに巻き付ける。

チューニングキャパシターを設置する。

裏側はこんな風である。プラスティックの部分が黄変して経年変化が随分進んでいることがよく分かる。何しろ、22年前の骨とう品であるからこんなものなのだろう。

アンテナコイルをつける。

ホワイトワイヤーで指示通りに接続する。

アースを4番に接続。

アンテナを6番に接続。

イヤホンを5番に接続して出来上がり。
しかし、問題はアンテナとアース線だったようで何とか音が聞こえるようになるまでに相当かかったようで、出来あがったのは夜中を過ぎていた。昔懐かしいレトロなイヤホンで聞かしてもらったが、ギーギーガーガーという雑音のような声が聞こえた。
電波の強さ(電界強度)は、放送局のアンテナ塔から離れるほど弱くなる。
ゲルマラジオは増幅回路を持たないため、電波が弱い場所では聞こえない。この場合、特に性能の良いアンテナとアースがセットで必要になる。たとえ聞こえたとしても、蚊が飛ぶような小さな雑音の様かもしれない。住宅事情によっては受信不可能な場合もある。
何となくこのラジオキットが売れ残った理由が分かるような気がした。8歳で聞こえるようなラジオを組み立てるのはこのキットではかなり難しい。
それでも小学生の子供達はこんなラジオを一度は組み立て、かすかな音に感動するのである。