チタンコートの刃のカッターが本当によく切れたので、同じ色の黄色いハサミが並んで売られていたので、いかにもよく切れそうに見え、ほしくなって買ってしまった。刃が丸くなっているデザインも気に入ったのである。

鎌倉時代末期、関の地で良質な土や水、炭が発見され、それらを使用して日本刀の制作を始めたといわれ、 日本刀の技術が受け継がれてきた関市では、質の高い包丁が生み出されたという歴史がある。現代でも、刃物製品出荷は全国の自治体でトップクラスを占めている。
このハサミは、「関のハサミ職人が生産指導して中国で出来たものである。」と書かれているのでちょっとガクッと来た。

チタンのハサミと言ってもすべてチタンで出来ているわけではなく、チタンでコーティングしているという意味である
チタンは耐摩耗性を持っているため、刃物にチタンコーティングを施すことで硬度が増し、切れ味の持続力が高まる。また、刃体は高硬度の皮膜で覆われるため、傷も付きにくくなり、刃の寿命を延ばすことができるというわけである。

チタンは、鉄成分がないので錆(赤さび、黒さび)がでない。チタンの表面には酸化チタンという「不働態被膜」があり、このおかげで腐食が抑制さ
れている。チタンは色あせたり、変色したりすることなく、いつまでもその美しい色を保つことができる。
チタンの発色には、「加熱方法」と「陽極酸化法」の2種類がある。
・「加熱方法」は、チタンを大気中で熱することで発色させる方法で、バーナーなどで焼いたりして発色させる。
バーナーで焼くと温度が高くなるにつれ、イエロー→パープル→ブルー→ライトブルー→ホワイトの順で色が変わっていく。
・「陽極酸化法」は、チタンを水溶液に入れて電圧をかけ、発色させる方法である。
チタンを電解液の中に入れて電気をかけていくことで、チタン表面の酸化膜を成長させ、その膜の厚みにより、チタンの色合いが虹のように変化させることができる。
チタンの特性は、酸化によって薄茶色の変色が起こるが、重曹でチタン原色に戻すことができる。
又、純チタン・チタン合金ともに非磁性で、磁石には着かない
チタンは、「酸素との結合力が強い」「水分に強く溶けにくい」という性質を持ち、その強度は鉄の2倍、重量はステンレスよりも4割ほど軽く、軽やかでタフという理想的な性質を持つ金属でもある。
生体電流の乱れは、金属を使うことでも整えることができるが、特にチタンはこれらの金属を上回るイオン化傾向があり、生体電流の乱れを整える力が強く、素早く体のさまざまな不快な症状を取り除いてくれるということである。

このハサミの特色は、「引き切り」といって、2枚の刃渡りの長さを変えることによって手前に力が加わりよく切れるという事である。
よく滑る髪の毛や布地やフィルムなどは、この引き切りを意図的にやることによってうまく切ることができる。

このデザインと同じものが100均で出ていたのを思い出した。

「Nakabayashi stenress steel(なかばやし すてんれす すちーる)」の刻印がある。

色んなものを切って切れ味を試す。とにかく、作品の制作では、カッターとハサミは必需品であるから、只切れるだけでは十分と言えない。ラップ類から濡れたティッシュペイパー迄、新聞紙やフィルムの重ね切り等もやってみる。
その結果、このハサミは私の満足度からすると70%ぐらいであった。刃の部分がやや引っ掛かりを感じる。持ち手も長時間だと痛くなる。
ハサミと包丁とは少し違うのかもしれない。それとも、「made in china」だからなのか。少し期待外れであった。