停電した場合のことを考えて、蓄電池をつないでいるので、それが頭に見えて我が家の冷蔵庫はロボットの様に見える。彼の名前はレイゾウ君である。

17年間よく働いてくれたレイゾウ君に、新しい冷蔵庫が来るまでの間、何とかもう一度働いてくれないか。有終の美を飾っておくれと、次男はあれこれ飲まず食わずで大格闘。

最短3日目に届けてくれるというので上新電機で頼んだ。少し高いがその値打ちだけのことはある上新電機。螺旋階段だろうかキッチンカウンターだろうが、運んでくれる日本一の冷蔵庫の運び屋さんが付いている。

この大きさの冷蔵庫だと中にかなりのものが入っているが、この暑さでどれぐらいのものを助けられるか。ほとんどの野菜や魚肉類がだめになってしまう。

祈る気持ちで次男の修理を見ていたが、その眉間のしわから無理なのだと思わざるを得なかった。ところが急にブーンという音がしてレイゾウ君がよみがえったのだ。
こんなこともあるものだと感激していたが、不安定で、あくる日の朝には中のヤクルトが生ぬるくなっていてガックリしたが、少し経つと又冷気がよみがえってきた。
レイゾウ君は、必死に最後の力を振り絞ってくれていた。

結局、新しい冷蔵庫が来る寸前まで休み休み何とか頑張ってくれた。
ありがとうレイゾウ君。君のことは一生忘れないよ。家電とはいえど、毎日料理をしている私には家族同然の存在だった。運び出されるときはとても名残惜しく悲しかった。
もっと大事に使えばよかったとか、あんなに詰め込まなければもっと生き延びてくれたのかもと、後悔ばかりが頭の中をぐるぐる巡った。この17年間は私にとって激動の年月であった。母が亡くなり父が亡くなり、続いて夫が亡くなり、次男が入院し、私が癌になり、息つく暇もなかったように思う。
その間、私たちと共に生きてくれたレイゾウ君、息子の話だとセンサー部分がもうだめになっていたとか。よく最後の最後まで頑張ってくれたものだと息子も感慨深げであった。
レイゾウ君をキレイに拭いて、いっぱい写真を撮っておいた。