一筆蛇の練習紙
一筆蛇を描くときの練習用には、新聞に入っている裏が白くてつるつるの広告紙を使う。今日は、残念なことに一枚もなかった。
一筆蛇を描くには、筆もさることながら、表面が光を跳ね返すぐらい表面平滑度が高くなくてはならない。いろんな紙を扱っている画材屋さんへ行けば、入手することは出来るが、練習となると、そんなに高価な紙ばかりを使うのは勿体ない。そこで探したのが、カレンダーと広告の裏。近頃では、あまりピカピカの紙のカレンダーが少ないし、もらう機会も減った。しかし、新聞の広告だけはたくさん入る。裏が白くてピカピカの広告は、練習用には最適である。それで、毎日、広告を調べて、ウラシロピカピカ紙をとり出して保存している。そのウラシロピカピカ紙の広告には、ある種の広告にほぼ限られていることが分かった。
ウラシロピカピカ紙の広告の殆どは、パチンコ屋さんのものである。しかし、私の知り合いでお屋敷町に住んでいるヒトは、近くにパチンコ屋がないので、この特殊紙が手に入らない。ところが、私の住んでいるところは、お屋敷町でもなく、駅に近いこともあって、4件ほどパチンコ屋がある。故に、ウラシロピカピカ紙広告もそれなりに手に入る。幸運である。ただ、何ということか。最近、両面刷りのパチンコ屋の広告が増えてきた。悲しいかな。
99パーセントは、パチンコ屋の広告であるが、残り1パーセントは、その他いろいろの広告である。たまに、パチンコ屋の広告以外のものがあると、いったいどこの広告かとつい読んでしまう。昔は、広告の裏はすべて白かったし、どこの家でもそれをメモ帳にしていたものだ。ただ、ツルツルピカピカの上質紙ではなかった。
もし、普通の画用紙やケント紙を利用してツルツルピカピカ紙に加工することも出来る。PVA、即ち、ポリビニールアルコール、即ち、衣料用の洗濯糊である。これを薄めて塗ればよい。濃さは、大体倍量ぐらいの水で薄めるが、増減は適当に描きやすいようにすればよい。少量紙用シーラー混ぜるのもよい。その他では、膠多めのドーサをひくのも使える。PVAの代わりに、ふのりやCMCも使えるが、明礬と混ぜると反応するので避けること。何でも、総てやってみること。そのうちに、それなりの勘が働くようになってくる。