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昨日、TVで内田百閒「ノラや」を見て泣いた。昭和32年、68才の時に書いた随筆である。庭に迷い込んできた野良猫を
「ノラ」と名付けて買い始めるが、内田百閒は次第に溺愛し始める。ところが飼って1年半ほどした頃、突然「ノラ」は帰ってこなくなる。内田百閒は初め風呂も入らず顔も洗わず食事もとらず憔悴してしまう有様で、その後、亡くなるまでの14年間、「ノラ」を思い続け、その喪失感から来る哀しみは生涯消えることは無かったという。ドラマの題名は「おまえなしではいきていけない」である。
うちの家出した「ネコ子」のこととが、重なって涙が出て止まらなくなった。さすが小説家、言葉の表現が上手い。一言一言が胸に迫ってくる。録画してあったので今日も又見た。泣きながら。

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