フンデルトワッサーがデザインしたゴミ焼却場
これは、かの有名なフンデルトワッサー(1928-2000)がデザインした建物で、大阪市が誇れるものの一つである。
これによく似た建物で、オーストリアのウィーンにも「シュピッテラウ焼却場(Fernheizwerk Spittelau)」(http://de.wikipedia.org/wiki/Fernw%C3%A4rme_Wien_GmbH)と言うフンデルトヴァッサーのデザインしたゴミ焼却場があります。しかしこちらの方は、もう少し地味な配色。
フンデルトワッサーは、自然との調和というテーマでデザインしたそうであるが、完成当時は観光客で賑わっていたが、今では、やたらとひっそりして、手が回らないのか、ツタがあちこちはびこって、自然との調和という目的だけは達成できそうな勢いである。
場所によっては、この高価な建物の素晴らしいデザイン性までも損ねない状態。夕方のどんよりした頃だと、ホラー映画のセットかと思えるほど。埋め立て地の人口島であり、車でしか入れないので、殆ど人を見かけることもない。
木々がうっそうと茂っている。最先端のハイテクを取りそろえたこの工場は、外観と内実の不調和が、一口では説明できないほどの雰囲気を醸し出している。心霊スポットではないが、薄気味悪くなるほどである。観光スポットなら、もっと工夫しようもあるはず。
これでは、デザインもクソもない。フンデルトワッサーが、化けて出てきてもおかしくない。
5月の下旬でこの状態なら、お盆の頃なら、本当に心霊スポットになりかねない。
総工費600億のこの値段には、デザイン料や特注品代が含まれているはず。東京スカイツリーとほぼ同額。本来のゴミ焼却場の目的以外にも、もっと何か意図したはず。せめて、大阪の学校では、校外学習必修にすべき。