名もなき人たちの死
今日、「クローズアップ現代」で沖縄の悲惨な戦争の犠牲者になった人たちの番組を見た。随分前、初めて沖縄に旅行に行って、戦争の爪痕を見るにつけて、観光なんて吹っ飛んでしまったことがあった。
一家全滅すると子供の名前もわからない。生まれたばかりの赤ちゃんの名前もわからない。それでも、この世に在った証として墓碑銘に「・・・の次男」「・・・の長女」と記すことによって、せめて指をさせるからと言っていた人の発言が悲しかった。
「名も無き人」という言葉ほど切ないものはない。今も世界中で戦争による「名も無き人の死」が横行している。戦争を決定する人はこの「名も無き人」達ではない。天災や不慮の事故はいつ襲ってくるかもしれない。その上、更に殺し合いの戦争を推奨する輩は、人類の敵である。「死の商人」である。他人の死で肥え太る「死の商人」である。