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私は、今日誕生日である。即ち、半夏生の生まれである。
それ故、PCなんか無い前から、「半夏生」について色々読んだり聞いたりしてきた。
最近、ネット検索したら、ほとんど同じことが書かれてあって驚いた。

確かに、夏至から11日目の日であり、梅雨の真ん中の日であり、田植えを終えてしまう目安の日である。
それ故、細菌類が繁殖するときでもあり、田植えで疲れた身体を癒やすときでもある。地方によって色んな物を食べろとか、農作業を休めとか、井戸に蓋をせよ等の言い伝えがある。関西では半夏生にタコを食べる。タコに含まれるタウリンが滋養にいいからであるが、昔はそんなことは分からない。稲の根がタコの足のように四方八方に力強く根付くことを願ったという言い伝えがある。

「半夏」と云うのは、もともと仏教用語に由来しているが、「半夏生」の「生」とは一体何か。薬草や花の名前から来たのではなく、それ以前の古い民間の言い伝えによると、昔は、乳幼児の死亡率は高かったが、とくにこの半夏生の時期前後の乳児死亡率は高かったそうで、生まれた乳児の半数しか生き残らないと言い伝えられるほどであったそうな。そこから、「半夏生」という言葉が民間に流布したということである。なんか哀しい言葉である。半夏生生まれの人は、生き延びた赤ちゃんであるということになる。この由来を書いた本の名前をどうしても思い出せないが、この本に書かれてあった「半夏生」の説明については、周りの人に話してきたので、私の周りの人は、PCが普及する以前から知っている。

インターネットの情報というものは、なにか偏っているのではないかとと半夏生の日に考えさせられた。

余談ではあるが、うるう年ではない年の一年の真ん中の日は7月2日である。言い換えれば、1月1日(お正月)の一年の反対の日は7月2日である。一年の折り返しの日でもある。