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D「僕、もう歩けないよ―。」

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D「立ち上がることも出来ないんだ。このか細い細い腕を見てよね。」

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A「私共のお友達が、もう歩けなくって困っておりますの。」

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A「貴方様の立派なお足を見るに、さぞかしお丈夫なんだと思いますのよ。友達を助けやって下さいませ。」
K「あい あい。おいらにまかせてよね。」

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A「どう、この方なら大丈夫だとは思いませんこと。」
B「なんとか行けそう。」
K(一体どんなやつを乗っけるのかな?)

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B「迎えに行かなくても大丈夫かな。途中で死んじまったらと思うと心配で・・・」
K「えっ、死にかけの重病人なの?」

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C「あの子、もうダメかもしれない。迎えに行ったほうがいいのかも。」
K「あの世からお迎えがくるかもしれないって?大変!」

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B「ヤット着いたんだ。一時はどうなることかと。」
C[一度死ねばあとは楽なんだけれど。」
A[生きて再び会えるなんて夢にも思わなかったわ。」
D「何とかたどり着いたよん。」
K(こやつ達大袈裟なんよ。けっこう歩いているじゃん。)

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A[お願いします。そっとね。私達、デリケートに出来ておりますの。風の間に間に漂っているようなものなんですよ。」
B「いくら言ってもわからないよ。生きる世界が違うんだよ。ヒャッヒャッヒャ。」
D「痛い、痛いよ。降ろして‐。骨が突き刺さるよ‐。死んじゃうよ。」
C「痛いのは生きている証拠。私達、な~んも感じないもんね。」

K(何なん、嫌なら降りなよ、この軽量粘土で出来た骨無し達。誰がこんなやつを作ったんだい。溶けかけのソフトクリームみたい。骨がなきゃ、歩くのも大変だわな。他の
  3匹はどうして歩いてきたんだろ。こちらのほうがよほど怖い話だよ。幽霊かい?オイラ逃げたほうがいいのかな。)
  「ヘルプ ミー。」