煮ても焼いても食えない「たこやきの缶詰」
近くに、阪急オアシスというスーパーが出来た。ここだけにしか売っていないたこやきの缶詰。税なしの540円。たった4個で540円とはボッタクリである。
迷った挙句買わずに帰ったが、息子が買ってきた。
此の缶詰をカイハツしたmr.kansoという会社は、缶詰専門店で妙な缶詰を扱っている。ハチの子、イナゴ、熊、トド、アザラシ、ウツボ缶詰などである。この「たこやきの缶詰」もその一つ。
何だかいっぱい入っている。トマトケチャッップに醤油とは、このへんから嫌な予感。
蓋を開けてみると、上に二つ、下に二つはいっている。
取り出すのも一仕事。お箸の跡がついた。たこ焼きをお箸でつまんだらこんな跡型がつくものなのか。不吉な予感。
用心のため、2つだけレンチンして試食。・・・・タレがおいしいらしいが、・・・・こんな味のたこ焼きのタレ食べたことがない。変な中途半端な味。甘口醤油のたこ焼きのタレなんて大阪の常識から逸脱しているとしか思えない。モグリのたこ焼き屋か。
長い間タレの中に浸っていたので、でんぷん質がふやけてグニャドロのブクグチャ。この食感を表現する擬音語を考えつかない。タコだけが我関せずであったが、決して美味というわけではない。すべてがあの得体の知れないタレに感染していた。
あと2つは残っている。まずいからと言って捨てられる値段ではない。1個100円以上するのである。付属の青のりと鰹節はやめて、我が家の鰹節とたこ焼きソースとマヨネーズを掛けて食べてみることにした。このようにして食べると、まずい冷凍のたこ焼きでもまあまあな味がすることを発見したのである。では、試食・・・・・・・グエッ、マズッ!煮ても焼いても食えないとは正にこの「たこ焼きの缶詰」のことである。此の缶詰をリピートして買って食べた人はこ大阪にはいないと断言する。賞味期限が3年だからと言って、非常食にこんなものを食べさせられたら第2次被害を被る。今度は、踏んだり蹴ったりである。