野生の猫は、単独行動をして孤独にも強いが、可愛がられて育った家猫にとって、孤独はストレスになるので、家を開ける時は色んな注意が必要となってくる。しかし、二匹を生まれたときから一緒に飼ってやると猫ちゃんの孤独はかなり癒やされる。


これは私の友人の家の場合ではあるが、片方の猫ちゃんが病気になって亡くなってしまった。


飼い主さんの友人は、ペットロスになってうつ状態。とてももう一匹の猫ちゃんのことを思いやる心の余裕はなかったのである。


後に残された猫ちゃんは、分離不安がかなりのストレスになって免疫力も下がって気がついたときには餌も食べずぐったりしていたという。やがて2ヶ月後、残った猫ちゃんも後を追うように亡くなってしまった。飼い主さんは、うつ状態から本物のうつ病になってしまって日常生活にも差し支える状態になってしまったという。回復するまで随分時間がかかったが、彼女は当時を振り返って、猫が孤独に強いなんてことはないという。一人留守番の経験もない猫ちゃんにとって、相方の死は耐え難いストレスになっていたはずなのに、気づいてやれなかった自分を今でも悔やんでいるようである。今では一緒に天国で遊んでいることを信じて猫ちゃんたちの墓にお参りしているらしい。

人間でも仲睦しいご夫婦の場合、一方が亡くなると残された方も生きるき気力をなくして、あっという間に体調を壊して他界されることがよくあるという。一心同体というのは切ないね。

この絵は、そんなことを思いつつ描いてみた。