店頭で見つけたバナナは、緑のバナナ。ラベルを読むと、「バナナの王様・甘熟王」と書かれてある。
甘熟王|商品情報|バナナはスミフル


こんなに青いのに甘いのかと、感心して買ってしまった。りんごの味のするバナナもあるのだから、緑の完熟バナナがあっても不思議ではないと思ったのである。


こんなに緑っぽいバナナは見たことがない。テレビで見る緑のバナナは蒸し焼きにして食べていた。
これは熱を加えなくても美味しいバナナに違いない。


皮を剥こうとしたが堅くて大変。途中でポキっと折れる。バナナの皮とも思えない。竹のここじゃあるまいし。だんだん不安になってくる。少し実のところを味見してみようと思ってバナナの実を折ろうとしたが折れない。身が硬い。


何となく嫌な予感がしたので、息子に噛じらせてみたところ、「まずっ!おえっ。何このバナナ。堅くてゴリゴリ、甘いどころかナマの大根よりひどい。」と言って吐き出した。包丁で切ってみたが、ナマの小芋を切っているような感じ。少しかじってみたが、バナナとはほど遠い。確かに食べられたものではない。渋みのようなものが口に残る。渋柿を食べた時のようななシビレが続く。

なんだってこんなバナナを店頭に置くのか。スミフルのサイトによると、青いバナナのままで日本へ送られてきて日本で熟成されて出荷すると書かれてある。一体何の間違いでこんな熟成されていないバナナが店頭に並んでいたのか不思議でならない。

残りの青いバナナを1週間ほど新聞紙に巻いて温かいところに置いておいたら普通に食べることが出来た。今思うと、こんな青いバナナが手に入る機会はないのだから、蒸し焼きにしたり、煮たりしても良かったのではないか。残念。アホな自分に、2重に腹が立つ。