奈良の富は今井町に集まると言われた豪商の集まる町並みが保存されている。この町並み保存会が、毎年5月の1週間六斎市のイベントの数々を催す。


その今井町の一つの家屋を昔から所有される細田家の奥様細田和子さんは、毎年、は自作の箔アートを展示される。私のお弟子さんの中で一番の頑張り屋さんである。私と同じ時期に癌になられたのでガン友でもある。


玄関を入ると正面にはお花が飾ってある。上には彼女の色紙額。


向かって右側には一休みできる渋いテーブルと椅子。


左側には昔の商家の飾り付けがされている。ご主人自慢のコレクションの数々。


右手の奥の壁に細田和子さんの作品がズラッと並ぶ。


順番に見ていく。彼女の明るい性格がよく現れている。

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戌年に因んで制作された。これは昔の金彩工芸の技法で作られている。

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この犬は、現代的技法で作られている。

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彼女の一番好きな黄色が満ち溢れている。ガンの病をも跳ね飛ばしたエネルギーの強さがここにはある。

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赤と黄色で構成された作品。

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仕舞いをテーマに「紅葉狩り」という作品。

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モダンな抽象画。いつの間にか構成力が付いていい作品が出来ている。

部分拡大。抽象画はその時の作者の心理や体調をよく表している。何気なく描く形や色は潜在的なものから表出されてくる。


箔地にボタン。少し迷いが・・・。

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箔で作られた図案。実物は箔が輝いて華やかである。

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御簾から覗いた春の嵐。

いろんな技法を駆使して作られている大作である。

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クラシックな町家にモダンな生花をマッチさせてある。


左手奥の仏間


もう一度、奥から作品を見渡す。

写真の下の方に見えるかまどはご主人が昔のかまどを再現されたもので一見するに値するので箔アートの作品を鑑賞された折には是非このかまども見学されることをお薦めする。

今井町のイベントの中心は土曜日と日曜日の19日20日である。
詳細は次のサイトを参照
今井町町並み保存会|今井町並み散歩