遂にこの民芸品「フォトアルバム」の生産国が判明した。
以前、リサイクルショップで見つけた民芸品のフォトアルバム。オール手作りに感激したが、どこで作られたかいくら調べてもわからなかった。
しかし、今回、同じようなフォトアルバムを見つけたことから生産国が判明した。
今回買ったフォトアルバムに書かれていた「BALI」という文字でバリ島で作られたことがわかったのである。ネットで検索していると、同じようなバリ島土産で住所録や額などもあった。
バリ島というのは、インドネシアの中央部にある島で、宗教的にはヒンズー教が主であり、影絵芝居(ワヤン・クリ)・舞踊芸術のケチャやレゴンで有名である。
並べて比較してみると、同じところで作られたことだけはよく分かる。
裏側の葉っぱの種類こそ違っていても、作り方は同じである。
フォトアルバムの中を見てみると・・・
これまた同じである。
以前も驚いたが、この手間のかかったフォトアルバムがリサイクルショップで108円(税込み)であった。一体この民芸品の定価はいくらかと検索しまくった結果、日本国内では1400円で売られていることがわかって驚いた。現地ではもう少し安いのではないかと思うけれど、詮索しても遂にわからなかった。
このフォトアルバム一つ作るのにどれぐらいの手間ひまがかかったのかと思うと、せっかくおみやげに貰った人が使いもしないでリサイクルショップへ処分してしまった事実に心が痛む。
こんなに手作り満杯の技法を使って何故フォトアルバムなんか作ったのか理解に苦しむ。バリ島の常識は日本でのそれとはきっと大きく違っているのだろう。日本ではかさばるアルバムをだんだん使わなくなってきている。デジタルデーターとして保存するようになったからである。このような手間のかかった技法で作る民芸品なら、森ガールのような人達が喜びそうなものを作ったほうが喜ばれると思う。自然大好きな都会人を癒やすようなもの、例えば、植木鉢のケースとか動物の置物、単なる箱やオルゴール、飾っておくカゴなんかのほうがいいような気がする。