近頃、スーパーのdrink棚で気になる「麦のカフェ・セバダ」。遂に買って帰る。


「CEBADA(セバダ)」とは、大麦のこと。コーヒー豆を使わず大麦で作ったコーヒーである。


麦で作ったコーヒーだから、カフェインがないのは当たり前。しかし、コーヒーと同じ製法で作ったと言っても「コーヒーの製法」って何か特別なことをしているのか調べてみる。


コーヒーの製法とはコーヒー豆を炒って粉砕したものを熱湯でドリップすることらしい。


実際のセバダは、更にレモンピール(レモンの皮)を加えて珈琲の味に近づけている。

この大麦を使ったコーヒーはキリンの発明ではなく、1930年代のスペイン内戦時、コーヒー豆が手に入らなくなって思いつかれた代用コーヒーなのである。たんぽぽコーヒーも代用コーヒーとしてよく知られている。


なるほど、飲んでみるとさっぱりしていてちょっとコーヒーっぽくて美味しい。


原材料名を見ると、焙煎大麦を主体としそこに麦芽抽出物と柑橘抽出物を加えて作られている。
要するに、炒った大麦を粉砕してレモンの皮を加え熱湯で煮出したものである。


実際に作ってみる。六条麦茶は大麦である。自宅では六条麦茶を粉砕した水出しお湯出し兼用のパック麦茶を使っていたのでこれを使う。六条麦茶の粉砕したもの2パックを1リットルの熱湯の中に入れて色が濃くなるまでさらに煮詰めてみる。


かなり濃く煮出した大麦の麦茶ができたわけであるが、飲んでみるとキリンのセバダと殆ど変わらない。レモンの皮を加えれば更に良いのだろう。

ただ、ネスカフェのカフェインレス・インスタントコーヒーの方がおいしい。セバだはどこまでも代用コーヒーであるが、カフェインレスコーヒーを切らした時には良いかもしれない。それにカフェインレスのインスタントコーヒーは値段が高い。六条麦茶のほうがずっと安いので経済的である。