最近、ハラルフードを扱うお店が出来たので覗いてみた。店主はたどたどしい日本語を巻き舌でしゃべくりまわるが、こちらの言うことは全く理解できていない。たまたまその店の常連の日本人のお兄さんが仲介してくれたのでなんとか理解できた。そのお兄さんのおすすめがこのデーツ(なつめやし)である。値段が税抜きで550円なので少し高いかとも思ったが、三角形のパッケージが気に入って買ってしまった。


ハラルとは、アラビア語で「(イスラムの教えで)許されている」を意味する。
ハラルフードは、神の教えに基づく食べ物なので、身体に悪いものなどありえないわけで「清潔かつ安全に管理された、高品質・高栄養価で健康的な食べ物」ということである。

買ったデーツは、生産国はイランで、種のある生のナツメヤシの実を乾燥させたものである。
メソポタミアや古代エジプトでは紀元前6千年紀にはすでに栽培が行われていて、ムスリムの間では、ナツメヤシの実は預言者ムハンマドが好んだ食べ物の一つであると広く信じられている。
約400種のデーツの中でもイランの品種であるピアロム種が最高品種であると言われている。
私の買ったMazafati Datesはイラン南部で作られ、中程度の大きさ(2.5〜4.5 cm)の暗く、柔らかく、多肉質で甘いデートである。32〜35%の比較的高い水分含有量である。


三角形のパッケージを開くと、ナツメヤシがぎっしり詰まっていた。


以前食べたナツメヤシは、もっとシワシワで乾燥度が高いものであって、食感も味も日本の干し柿に似ていた。
調べてみるとナツメヤシのドライフルーツは乾燥の程度が、3段階に分かれているという。今回買ったナツメヤシは、ソフトドライのものだったようである。


食べてみると、柔らかく甘くもっちりしていて干し柿よりも遥かに美味しかった。
砂漠の遊牧民にとって、栄養価に富んだナツメヤシが主食の一つであったということにうなずける。

そのお店には珍しい食材がいっぱい並んでいた。今度行った時は名前を控えて後でよく調べてから買うことにする。