お花見より先にもちだんご村の「桜せんべい」を食べる。
今日も寒い一日だった。南の地方では春一番が吹いたそうな。しかし、桜のつぼみはまた硬い。桜の開花を待ちきれなくて桜せんべいを試食してみた。
この桜せんべいには、いかが入っている。販売元は、かの有名なもちだんご村の「もち吉」。「もちだんご村」というのはもち吉の工場内にある店舗の名前であり、「餅乃神社」というのは、敷地内にもち吉が建立した神社のことで、なかなかのアイデアである。
桜のお菓子を見ると桜の花が入っていると思いがちであるけれど、桜独特の香りは葉っぱの付け根から香っている。香りの主成分はクマリンと言って今では化学合成できる。
それでも、桜の花の色がついていないと気分的に違和感を覚えるらしいので、着色剤でピンクの色をつけてある。
袋を開けると、イカと桜の香りがふわっと香ってくる。イカのと桜の香りは思っていたよりよく調和している。
食べてみるとイカの香りより桜の香りのほうが立っているが食べていくに従ってイカの味が勝ってくる。何より固くて歯ごたえが良い。「もち吉」のお菓子はどれもよく考えて作られている。
住所の「字餅米 もちだんご村 餅乃神社前」を見ていると日本昔ばなしに出てくる村のようで、「もち吉」本社もそんなふうに想像していたが、グーグルアースで見てみたら何と近代的な巨大な工場であることか。もち吉一帯がそのうち「もちだんご村テーマパーク」になる日も近いのではないかと思えてくる。