近頃の家電には色んな機能が増えて戸惑ってしまうことがある。シャワートイレもまた例外ではなく進化が著しい。


先日、立ち寄ったビルのトイレが余りにきれいで印象的であった。
入った途端のドアの取っ手がピッカピカで重厚感100パー。


手洗いの金具も長方形で揃えてある。兎に角、指紋とか水の跡形がまったくない。


ドアを開いて入った途端に蓋が開いて消毒用の紫外線と思われる光がつく。この上に座わるとお尻まで消毒されるのかしらと思いつつ腰を下ろすと、自動でノズルの先が洗浄される音がするが、覗く訳にはいかない。


リモートコントローラーのパネルを見るとなにやら細かく微調整がきくようになっている。マッサージって何をしてくれるのか興味が沸く。まさか手が出てきてお尻モミモミなんてことはないと思いつつボタンを押す。何のことはない、水の強さが強弱強弱と変化するだけであった。


トイレを立つと自動で蓋がしまって何やら音がしている。トイレが生きているようで気を使う。


そそくさと、手を洗って乾燥させると追い立てられるように出ていった。

今までで、一番記憶に残ったトイレは京都のバーのトイレで、すべてが真っ赤で床の透明ガラスの下には赤いバラの花が敷き詰められていた。そのうえ広さが広い。1坪(3.3㎡)ぐらいはあった。バーのマダムは、元祇園の芸子さんだといことである。その当時で80歳はゆうに超えていたというから、もし今も生きておられたら100歳は超えているであろう。2次会で連れて行かれたので場所もよくわからない。京都のネオン街を歩くたびに思い出すトイレである。