型で作らない簡単なオリジナル樹脂アクセサリーの作り方。
シリコン型に樹脂を流し込んでアクセサリーを作ると誰が作っても同じようなものができてしまう。
大量生産されたアクセサリーは型で作っているので価格も安い。手作りの良さを出そうとすれば、オリジナルの1品物のほうがいいことは誰にでも分かるが、ではそれを作るとなるとハタっと困ってしまうのが現状である。長年、箔アートの作品を作りながら余った材料であれこれ工夫を重ねてきた結果、かなり簡単にオリジナルのアクセサリーを作ることができるようになった。
オーロラフィルムのフレークやグリッターを各種用意しておく。以前書いたように、この様なフィルムフレークはかんたんに手作りすることができる。
このオーロラフィルムをパール粉の上において樹脂で固める。樹脂は光硬化樹脂でもエポキシ樹脂でも良い。後は、形を整えて最後にもう一度樹脂で固めると出来上がりである。
次は、転写用のパールフィルムの上に着色した樹脂を流して硬化させる。
一部は着色樹脂を、一部は透明樹脂を流し込むのもいい。
上からメッシュの荒いグリッターを振り掛けてさらに樹脂で硬化させる。これを適当な大きさに割って土台とする方法は、早くたくさんのオリジナルなものができる。
この虹色に光る転写箔は私のお気に入りである。この箔の上にブルーの青色樹脂を流し込んで薄く伸ばして硬化させる。好きなように割ってアクセサリーの土台とする。
これらの方法で作ったパーツの形を整えて上から樹脂で薄く硬化させる。
その上に日本画でつかう細かいパール粉を混ぜた樹脂を流し込んでオパールのような感じをだす。
今度は着色剤を使わず、ガラス質の感じに仕上げるアクセサリーを作る。
転写用の七色の箔シートを用意する。こんなものは手に入らないと思われる方は心配ご無用である。なぜかは知らないけれど、私が転写用の箔について書くとダイソウなどの100均に現れるのである。きっと京都の箔屋が私のブログを見張っていて材料を作っているのではないかと思ってしまう。
それで今回もこの箔のことを書くことにした。そのうちに100均に置かれることを願う。
この転写箔をシワシワにしてから伸ばして透明樹脂を流し込んで硬化させる。
箔から適当に剥がしたものをさらに樹脂で硬化させて厚みを出す。
いろんな形のものがどんどんできる。
周りをヤスリで削ってさらに樹脂で丸みを出す。
こうして作られたものは2つとして同じ形のものはない。
この方法は、私が作った模様箔である。転写を繰り返して作るのでちょっと面倒である。しかし、一枚作っておくとかなりの数のパーツを作ることができる。私が死ぬまでには本にして残しておきたいと思うが、作りながら写真を撮るのが難しい。とにかく写真を撮るのを忘れてしまうのである。
話がそれたのでもとに戻す。模様箔シートの上に丸く樹脂を置いて硬化させる。
加工化させた樹脂を剥がした模様箔の残り。これもランダムに硬化させてアクセサリーパーツを作ることができる。根から葉まで使うのである。
模様箔から剥がした樹脂を離型紙の上において更に樹脂で固める。
出来上がったパーツを組み合わせて使うこともできる。このようにして作られたものはいまだに見たことがないので、オリジナルだと胸を張って言える。
これは別の箔の抜け殻を樹脂で固めたものである。
この方法も私のオリジナルだと思っているが、人間というものは同じようなことを考えるものなので日本のどこかでこんなものを作っている人がいるかも知れない。
グリッターを粘着フィルムのうえに伸ばして薄く樹脂で硬化させたものを剥がす。薄いのですぐに破れてしまうが、素材として使うので割れても気にすることはない。
このグリッターを樹脂で硬化させたものを先程の土台のパーツの上に置く。
この2つをさらに樹脂で固めると出来上がり。繊細な感じでガラスのような夏らしいアクセサリーが出来上がる。
時々発作的にアクセサリーを作っているような気がする。そのたびに新しい技法を実験してみるのが楽しい。とにかく同じものを作るのはちょっと耐えられない性格である。材料だけでも新しいものを使いたいのである。
ただ思い通りのものができるとは限らないが、試行錯誤を繰り返しているうちに少しづつはマシになってくるものである。ベッドに入ってからあれこれ考えていると頭が冴えてきて眠れなくなってしまうのが悩みのタネ。