伊賀(三重県名張市)の堅焼きせんべいは、伊賀忍者の携帯食がその始まりと言われている。栄養価が高く嵩張らないで且つ日持ちの良い食べ物として作られた堅焼きは、石や刀の鍔で割って食べたと伝えられている。


硬いもの大好きな私にとって堅焼きは好物中の好物である。丈夫な犬歯でカキーンと割る時の快感はなんとも言えない。


しかし、近頃の堅焼きは、あまり硬くない。原材料名に重曹と書かれてあるのが気になる。


袋から出してみる。ちょっと感じが違う。


裏側はこんなものかな。


思い切り噛んだらあっけなく割れた。中に空間が空いている。やはり重曹のせいである。近頃では柔らかいお菓子が好かれる。パンでも硬いフランスパンよりふわふわもちもちの食パンが話題になっている。

文句ばかり言ってないで、自分で納得の行く堅焼きを一度は作らねばならないと思い始める。幸いのも、現在は犬歯が4本とも健在であるが、早くしないと、年で、もう堅焼きを食べたくても食べられなくなる。