新型コロナウイルスの強力殺菌剤・微酸性次亜塩素酸水を家庭で作る。
微酸性次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムの80倍の殺菌力を持つと言われている。そのうえ今回作ろうとしている次亜塩素酸水は微酸性なので、お肌にも優しい。
雑貨扱いのハイターは保存期間を延ばすためにアルカリ度を上げる(pH13程度)水酸化ナトリウムを添加していたり不純物が多く製造日の記載もないので、この際、食品添加物の認可のあるピューラックスを使うために薬局に行ったがもはや売り切れなので仕方なくNETで買うことにしたが、2週間以上待つことになった。
ピューラックは次亜塩素酸ナトリウム6%の溶液である。ピューラックの成分は次亜塩素酸ナトリウムだけなので、台所などの殺菌や食品の殺菌などにも使われる。手作りの微酸性次亜塩素酸水の基本は、次亜塩素酸ナトリウムを炭酸水で中和してつくるという超簡単な方法である。
1800ml入りしかなかったが、こんなに多くは必要ではない。普通は600ミリリットル入で580円ぐらいであるが、需要と供給のバランスの不均衡の結果、現在では少々高めになっている。ピューラックス600ミリリットルで次亜塩素酸水が約48リットルも作れる計算である。使うときはこれをさらに3倍以上に薄めるので、約150リットルになる。2リットルのペットボトルで75本というものすごい量になる。むしろ炭酸水を買う値段のほうが高いぐらいである。
ピューラックスは、薄めて使うのであるが、ピューラックスは1年間の期限内(製造日の記載がかならずある)であれば次亜塩素酸ナトリウム濃度は6%を維持しているので簡単に必要な濃度の希釈液をつくる事ができる。
微酸性次亜塩素酸水は水で希釈したピューラックスに炭酸水を加えると簡単に出来る。アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム溶液を弱酸性の炭酸水で中和して作る。
炭酸水は弱酸性である。炭酸水も時間とともに、二酸化炭素が抜けてくる。気体は温度が高くなるにつれて溶けている気体の量は減っていく。
炭酸水はキャップのところに少無期限が書かれてあるので、期限ギリギリのものは避けるようにする。
1リットルの微酸性次亜塩素酸水を作るためには、6%ピューラックス12.5グラムと炭酸水150CCと残りは水があればよい。
最初はペットボトルに水600CC位(ペットボト約半分以上ぐらいの意味)を入れておく。
この水を入れたペットボトルにピューラックス12.5グラムと炭酸水150CCを加えて軽く撹拌すれば出来上がり。炭酸水は多めでも、反応しなかった炭酸は二酸化炭素となって出ていく。ピューラックは多めにはならないように気をつける。
後は水を1リットルになるように加えると微酸性次亜塩素酸水(HCLO)が出来上がる。濃度は650PPMである。
ペットボトルに入れておいたのでは使いにくいのでプッシュ式の容器に入れ替える。出来れば保存のためには黒い容器に入れて置くのが望ましい。
会社や友人のためも多めに作っておいた。ややプールのような匂いがするが気になるほどではない。
肌に触れても刺激がない濃度は50PPM以下であるから、手の消毒用には出来上がった650PPMの次亜塩素酸水を10倍以上に薄めれば良い。
この弱酸性次亜塩素酸水も消費期限があって、3ヶ月以内に使い切るように製造年月日を書いておく。
念の為、微酸性かどうかPH試験紙で確認してみる。
中性は黄緑色でPH7である。酸性になるに従って赤色に近づいていく。薄黄色なので弱酸性である。しかし、微酸性かどうか知りたいのでPH測定器を買いたいと思っている。
いままで消毒アルコールで手を吹いていたので手指ががさがさになってしまうが、この微弱酸性次亜塩素酸水(HCLO)は弱酸なので手は荒れない。
手作りだというと、人はなんだか胡散臭そうな顔をするのに、きれいな印刷ラベルの貼った高価なものには直ぐに惹き付けられる傾向がある。この弱酸性次亜塩素酸水の場合も、もっともらしい容器に入れられて何千円もの値段のついたボッタクリ商品がNET中に氾濫している。
消毒用アルコールも手に入らない場合には、この手作りの弱酸性次亜塩素酸水が良い代用品になる。