中国の国旗を背景に撮られたこの写真の防護服はきっと理想的な状態なんだと思う。全身が覆われているのでウイルスが入り込みにくい。しかし、感染者が溢れて医療の手が回らなくなって、この防護服のまま廊下で仮眠を取る医療関係者の写真を見ると悲惨である。このつなぎの防護服は簡単にはトイレに行けないので、オムツをあてて働いていたという。


この写真は、イタリアの防護服である。上下が分かれているのでトイレには行きやすいが裾からウイルスは入ってくる。ゴーグルもなくマスク以外の顔の部分なウイルスのさらされている。ちょっとアバウトかな。イタリアでは、さぞかし医療関係者の感染も多かったことであろう。


韓国の患者を搬送する医療関係者。すっぽり体を覆っているが、上着は長めのセパレートになっている。感染者もドーム状のもので覆っている。文句なしのパーフェクト。以前のコロナウイルス感染の教訓からの反省の上に立って現状があるという。


スペインの野戦病院のスタッフの防護服らしい。まさかこのまま感染患者の看護をしていたわけではないだろうが、このままだと医療関係者はみんな感染してしまいそうである。


フェースシールドというものがどれほどの感染防護になるのか疑わしい。患者がくしゃみや咳をすれば医者は頭の上からウイルスを被ることになってしまう。ヘアキャップも必要である。


これは鳥取県における感染者搬送の訓練である。鳥取は感染者を出していないベスト3県に入っていただけのことはある。しかし、防護服が不足している都会ではこの状態は保持できないであろう。


4種様々の防護服である。感染危険度の順になっているのだろうか。


背中の紐で結ぶタイプの上着だけの防護服は、後ろからの感染者の飛沫は防げない。使い捨てだからなるべく値段の安いほうがいいのという事情もわかる。


日本の感染者搬送風景。これは搬送者にとってかなり感染のリスクのある状態かと思われる。せめてゴーグルぐらいはほしい。


左が重松の使い捨て科学防護服で、右が3Mの化学防護服。これぐらいなら医療関係者の方も感染しなかったはず。

大阪では、雨合羽の寄付を府民に募っている。防護服の不足を補充できなくてゴミ袋で急場をしのいでいるアメリカの医療現場もある。

世界中で医療関係者の防護服不足が問題になっているが、これは使い捨てを前提にしているからである。一人の医療関係者が3組の洗える防護服とグッズを持っていたならばこのような悲惨な事態には至らなかったと思われる。

また、一般人も同じように防護服などを揃えていれば、出かけるときももう少し感染を防げるのではないか。

私の場合コンプレッサーを使ってエアーピースで絵の具やバインダーを吹き付けるのでかなり気を使っている。かと言ってあの防じんマスクをして買い物に出かける勇気はない。宅急便を受け取る時に仕事中で防塵マスクをしたまま玄関に出ると、皆さんびっくりして後ろに引いてしまう。しかし、高齢で持病ありの自分としては、パンデミックの現状ではこれも有りかなと考えるようになってきた。

週一回の買い物のときは、N95のマスク、度付き防じんメガネ、帽子、薄手ゴム手袋、ファスナー式防水コート、アルコールスプレーなどでウイルスを防御して出かけるので大変!

帰ってきたらそれらの消毒と後片付け・・・超面倒くさい事限りなし。