息子が嬉れしそうにしてプラズマボールを持ってきた。



「『Plasma Channe』にプラズマボールでウイルスの殺菌が出来ると言っているよ。」と、息子は言う。


このプラズマボールは確かリサイクルショップで息子が安く買ってきたものである。
息子は放電がきれいというのでベッドサイドに置いているお気に入りグッズ。


放電によってオゾンが出来るので殺菌効果があるということらしい。世紀の大発見でもしたような得意顔である。

新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃、プラズマオゾンの殺菌器について調べたが、せいぜい消臭効果ぐらいの期待しか持てなかった。部屋全体を殺菌しようとすれば、密閉した上に時間もかかる。数分で出来るのは、せいぜいマスクの殺菌ぐらいといった所。


ボールに接している部分のみ殺菌されるらしい。電圧が5Vだから、大したことはなさそうである。

それじゃ、手全体を殺菌するにはどうするのかと訪ねたら、少し考えていた息子が言うのには、「自分で工夫して。」ということであった。その後すぐにプラズマボールを持ってスタコラ自室へ戻っていった。