アマビエの忠告「ブラックスワン」とは?
「ブラックスワン」は、「ブラック・スワン」か「ブラックス・ワン」か。
言葉の元は、白鳥は白いから白鳥であり、黒い白鳥というのはありえないというところから来ている。ところが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥(コクチョウ:ブラック・スワン)が発見され、それ以来、ありえないこと起こりえないことを、「ブラック・スワン」というようになった。
ブラックスワンとは、「あり得ないことが起こり、非常に強い衝撃を与える」という意味。予測できない金融危機や自然災害を表すときに使われる。
3・11の東北地震はまさにそのブラックスワンであった。地震と津波、更に、福島の原発事故は、ありえない、起こり得ない事態であり、その結果非常に強い衝撃と被害をもたらしたのである。
今回のコロナ感染に加えて、豪雨災害がおこり、避難所のコロナ対策が叫ばれていたが、何と、避難所自体が救助対象になったり、余りに急激な河川氾濫のために避難所へ行けなかったというような予測不可能な事態が起きたのである。避難警報のサイレンを鳴らし忘れたという役所もあった。
もし、今後、豪雨災害と地震が同時に起こり、避難所にコロナのクラスターが起こったらどうなるのであろう。そんな事は凡そ有り得ないことだと思われるが、確率はゼロではない。このような事態をブラック・スワンというのだろう。
政府や地方自治体はこのようなブラックスワンの事態にも対処する方策を立ててほしい。
もしそうであれば、土砂災害が起こる可能性のある土地への住宅開発許可等は出さないはずである。
今後、コロナが強毒性のある変異を起こして、大正期のスペイン風邪のような悲惨な大感染が起こった場合の対策を政府は考えているのだろうか。
世の中は、ありえないような事故や自然災害が起こってきた。