腐りにくいミカンの選び方と発見したその原理!・・「皮と実ぴったりミカン」
ミカンを1袋買うと、日にちが経ってくると最後の方は腐ってくる。ヘタを下に向けておいたり間隔をあけたり腐りかけたものはすぐ排除したりといろいろやってみるがもう諦めかけていたところ、何週間たっても腐らないミカンを見つけた。左側のミカンなんかは5週間も経っているが腐る気配はない。何かよからぬ処理を施しているのかと思ったが、ワックスも何もない。
小粒のミカンをもらったのであるが、そのまま乾燥行くだけである。試しに皮を剝いてみた。
こちらは5週間たって干からびてきたミカンである。皮を剥くと皮が固くなってぽろぽろにしか剥けないが中の実は全く腐っていない。
試しに食べてみると水分もそのままで甘くておいしい。
こちらは3週間たったものでお正月に買ったミカンである。皮は剥きにくいが何とか剥ける。これも中の実は全く普通で甘くておいしい。
これらのミカンに共通しているのは、皮と実の間に隙間がないということである。要するに隙間があるということは、空気があるということで、酸素によるカビの発生や細菌の増殖が起こるということでもある。
ヘタの部分から腐るのもヘタの部分に隙間ができやすいのではないか。ほとんどの果物の場合、隙間のできたヘタ側から腐る。
こう考えると以前に自家製のミカンだといって少し大きめなミカンをもらったが、このミカンも非常に長持ちした。確かにこのミカンも皮と実の間にに隙間が全くなかった。
皮と実の間に隙間がなければ皮が押されて傷が付きにくいからではないということを証明したかった。「カビの発生を防ぐには、酸素を抑制すればよい」というこの事実を確かめるために、ミカン以外で試すことにした。大根に包丁を入れると切口から傷んで来る。きっと酸素に触れるからであろうから、ラップでぴったり覆って、いつものようにナイロンの袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ入れておいた。
10日ほどして出してみたが、いつもなら黒くなったり茶色くなっているのだが、今回、酸素を遮断しておいたら全く何の変化もない。
真空パックという考えは、密閉して酸素を遮断することであるがなるほどと思った。ミカンも自己責任において天然真空パックされたものが腐りにくいのである。このことに気づいたのはお正月明けであった。その後は、皮と実の間に隙間のないミカンを探すようになったがこれがまた少ないのが問題である。ふわふわ隙間だらけのミカンばかりである。
兎に角、腐りにくいミカンは生まれつきの出来か、育て方かは知らないけれど「皮と実がぴったりミカン」である。オレンジや橙やキンカンなんかもそのせいか腐りにくい。
このことはNETを検索しても出てこない。ひょっとしたら世紀の大発見かな?それと当たり前すぎて誰も言わないのか?