NETで発酵食品を調べていて、この豆鼓醬(トウチジャン)を知った。まず何と読むのかも知らなかった中国発祥の調味料である。中国とはいっても紀元前220頃の秦の時代である。日本には奈良時代に遣唐使によって伝えられたようである。「大宝律令(たいほうりつりょう)」(701年)には朝廷の食事の章では、醤や豆鼓について記述されている。


イオンのスーパーで5種類のジャンを買ってきて食べ比べてみたが、豆鼓醤が一番コクとうまみがあって料理に深みを加味するようである。

トウチの作り方は、黒大豆を水で戻し加熱後、塩と麹と酵母を加え発酵させ天日で水分を飛ばせたもので、日本の浜納豆や大徳寺納豆などに似ている。このトウチをつかって豆鼓醬(トウチジャン)はできている。

豆鼓醤は、香り・コク・旨みをもち、これを刻んだものを広東料理、四川料理、湖南料理などの調味料として用いられる。


豆鼓(とうち)の効能としては、糖尿病の予防や改善である。又、ストレスを解消し、精神を安定させ不眠を改善する効果もある。更には、風邪による発熱や発汗で、体を温めたり消化を促進する働きも望める。塩分の少ない淡豆鼓は漢方に使われる。
味が良くて体にもいい豆鼓醤は百点満点である。


豆鼓にいろんなものを加えてチューブ入りの豆鼓醤はできている。


少しそのまま食べみたが美味である。生のキュウリなんかにつけても美味しいような気がする。炒め物や蒸し物やたれとして使っても美味しいそうである。


今回は豆鼓醤とナンプラーと唐辛子を加えてお鍋の味付けとした。


鶏肉にいろんな野菜を加えたお鍋を作る。


トウチジャンとナンプラーはよく合う。


もうめちゃめちゃ美味しいかった。こんなチューブ入りの豆鼓醤では2~3回で無くなってしまう。もっと大量入りの豆鼓醤が必要である。