直径20センチぐらいの大きな椰子の実と大格闘してジュースを飲む息子。
小学生のころ沖縄に言って飲んだ椰子の実のジュースが忘れられない息子は、スーパーで売られていた大きな椰子の実を買ってきた。
息子は以前、この半分ぐらいの椰子の実に穴を開ける時に使った木工用ドリルを持ち出して穴をあけた。皮が分厚くて硬かったらしい。
冷やした方が良いと言うのに、待てなくてストローを突き刺して早速飲む息子。
私も飲ませてもらったが、生暖かくて余り美味しくなかった。
本人も不味いと思ったらしく、やっと残りのジュースを冷蔵庫で冷やすことを承知させる。
ヤシの実ジュースはやっとこれだけ採れた。冷蔵庫へ入れて冷やす。
ヤシの実を取り出すというので、金鋸で切り始めるが、ヤシの繊維が絡みついてそう簡単には切れない。
皮が厚くて中まで届かない。
更に切って皮をむしり取る。すごい力である。
息子は頭に血が上って意地になっている。
やっと中が見えるようになった。
ところがヤシの実は薄くて硬すぎてとても食べられない。ヤシの実は小さくて若い方が良いみたい。
ヤシの皮の繊維。
根性でやっと半分に切る。乾燥させて記念に置いておくと言う。(まあ、気のすむようにしてください。)
一段落して、やっと冷えたヤシの実のジュースを飲んでみたが、冷えると格段においしい。生ぬるいヤシの実ジュースは本当に気持ちが悪い味であった。半日がかりの大格闘で飲むようなジュースかなと心の中で思ったが、一人で納得している息子には口に出しては言わなかった。
正直に言わせてもらえるなら、同じぐらいの値段なら児玉のスイカの方がよかった。